朱川湊人
小手鞠るい
小手鞠るい
村中李衣
竹田津 実
瀧羽麻子
富安陽子
たかどのほうこ
岡田 淳
Kaisei web限定書き下ろし、本のプロによる書評コーナー。
不定期更新
『スペルホーストのパペット人形』(ケイト・ディカミロ 作/ジュリー・モースタッド 絵/横山和江 訳)
人形たちの登場するお話のおもしろさは、人形たちが自分では動けない、という縛りにあるのかもしれません。
映画の『トイ・ストーリー』のように、人間の前で動かないだけで人目がなければ動き出すというパターンもあるけれど、『スペルホーストのパペット人形』たちは、誰かに動かしてもらわなければ動きません。それでも、それぞれに意思はある。王様は王様らしく威厳を持ち、周りの者にかしずかれることを望んでいますし、フクロウは知恵者としてさかんに深みのある言葉を口にします(もちろん、人間には聞こえません)。オオカミは鋭い歯でかみつくことを考えてワクワクするし、男の子はすごいことを成し遂げたいと思っている。女の子はすみれ色の美しい瞳をしていて、その目でいろいろなものを見つめ、記憶するのです。
てんじつきさわるえほん ぼうけんしよう!(スギヤマカナヨ 作)
リックとあいまいな境界線( アレックス・ジーノ 作/島村浩子 訳)
『博物館の少女 騒がしい幽霊』( 富安陽子 著)
『アンナの戦争––––キンダートランスポートの少女の物語』( ヘレン・ピーターズ 作/ 尾﨑愛子 訳)
『ステイホーム』(木地雅映子 作/ふるえるとり 絵)
『真昼のユウレイたち』(岩瀬成子 作/芦野公平 絵)
『ひこぼしをみあげて』(瀧羽麻子 作/今日マチ子 絵)
『考えたことなかった』(魚住直子 作/西村ツチカ 絵)
『お月さまになりたい』(三木 卓 作/及川賢治 絵)
『水まきジイサンと図書館の王女さま』(丸山正樹 作/ 高杉千明 絵)
『紅の魔女』(小森香折 作/平澤朋子 絵)
『シリアからきたバレリーナ』(キャサリン・ブルートン 作/尾﨑愛子 訳/平澤朋子 絵)
『銀杏堂 スフィンクスのつめ』( 橘 春香 作・絵)
『わたしのバイソン』( ガヤ・ヴィズニウスキ 作 清岡秀哉 訳)
『ぼくは川のように話す』( ジョーダン・スコット 文/シドニー・スミス 絵/原田 勝 訳)
『時間色のリリィ』(朱川湊人 著)
『野原できみとピクニック』( 濱野京子 著)
『オール・アメリカン・ボーイズ』(ジェイソン・レノルズ/ブレンダン・カイリー 作 中野怜奈 訳)
『ぼくのまつり縫い 手芸男子とカワイイ後輩』( 神戸遥真 作 井田千秋 絵)
『つかまえた』(田島征三 作)
『地図で見る 日本の地震』(山川徹 文 寒川旭 監修)
『いっぽんのせんとマヌエル ピクニックのひ』(マリア・ホセ・フェラーダ 作/パト・メナ 絵/星野由美 訳)
『きつねの橋 』久保田香里 作 佐竹美保 絵
もっと見る
「シノダ!」シリーズを卒業した子どもたちに勧めたくて購入しましたが、大人の私が夢中になりました。実在の人物も含め、あれだけ豪華な人々を登場させてあるのだから、これだけで終わらせないでください。イカルとトヨ、2人の少女のこれからや、謎だらけのアキラ、トノサマなど、知りたいことが満載です!(読者の方より)