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時間色のリリィ

直木賞作家・朱川湊人による初の児童むけ作品。ロミは小学5年生。ある日、塾でいっしょの園内くんがたずねてきた。園内くんは塾でも評判のイケメンだ。でも、彼のおでこには、10円玉くらいの大きさの、白くて丸いシールがくっついていた……。

毎月1日、11日、21日

プロフィール

  • 朱川湊人

    朱川湊人

    1963年1月7日生まれ。大阪府出身。出版社勤務をへて著述業。2002年「フクロウ男」でオール読物推理小説新人賞、2003年「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞、2005年大阪の少年を主人公にした短編集「花まんま」で直木賞を受賞。おもな作品に、『スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち』『アンドロメダの猫』『無限のビィ』『冥の水底』『なごり歌』『かたみ歌』『サクラ秘密基地』『オルゴォル』『銀河に口笛』『いっぺんさん』『都市伝説セピア』などがある。

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    (きっとリリィともなかよくなったんだろうな……いつのまにか“ちゃんづけ”じゃなくなってたし)

     ミューちゃんが一人でリリィを呼び出してしまったことを思うと、どうしても気持ちが落ち着かなくなった。いま考えなくてもいいこと、いま考えちゃいけないことまでが、頭の中でポンポンはねまわって、ロミの心をかきまわしていくのだ。

     そのせいとはいわないけれど––––実力テストはさんざんだった。

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