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編集部だより

『もりの100かいだてのいえ』の絵ってどうやって描かれているの? デジタル? アナログ?

 こんにちは。編集部の秋重です。先日『もりの100かいだてのいえ』(いわいとしお・作)という絵本を刊行しました。「100かいだてのいえ」シリーズの5冊めです。1かいごと細かくかきこまれ、それぞれにストーリーがあり、なんど見てもおもしろい、みんなで100かいまで遊びに行こう! そんなシリーズです。
 
 こんな細かい絵、どうやって描いているんですか? デジタルですか? とよく聞かれます。じつは、デジタルとアナログが組み合わさった作り方をしています。ハイブリッド(というとちょっといい感じ)です。どうやって岩井さんが原画を作っているのかをご紹介します。愛読者カード(さっそくたくさんいただいています。ありがとうございます!)で人気だったナナフシさんの階を例に見てみますね!
 

絵のはじまり

  まず、岩井さんからラフをいただきます。
 
 
 ほんとにラフ! という感じです。ナナフシさんがフルートを吹いています。そのラフをもとに、清書です。今回ははじめてのこころみとして、ここでipadを使いました!
 
 
 ぬりえみたいになりました。線が描けたら、どんどん色をぬっていきます。ここもデジタルです。
 
 
 お、これで完成……? でも、なんかこのままだとちょっとつるん、としすぎかなあと思います。もうちょっと手ざわり感というか、ざらっとした感じがあるといいなーと。そこで、ここから一気にアナログになります。
 

ここからアナログになります!

 デジタルで色を塗って、影もつけ、ほぼ完成した絵のデータを、いちど印刷します。こういう感じです。アナログ!
 

ナナフシさんの階のものがなかったので、そらの100かいだてのいえからゆきさんの登場です。

 
 そして、この印刷したものに、色えんぴつでちょっと影をつけたり、もようを描き入れたりして、原画の完成です。
 
 データのままのものと比べて見るとこんな感じです。
 

左がデジタルオンリーバージョン、右がアナログを経たハイブリッドバージョンです

 ちょっと手ざわりありつつ、立体的、みたいに見えませんか? 実際に印刷されるとどうなっているのかは、本を見ていただけたらうれしいです。
 
 「100かいだてのいえ」シリーズは5冊めになりますが、持ち味ともいえるきれいな色を出すために、毎回試行錯誤したり、あたらしい試みをしてみたりしています(いつも印刷所のみなさまを困らせているかもしれない……ありがとうございます!)。1巻目の『100かいだてのいえ』と今回の『もりの100かいだてのいえ』をくらべてみるのもおもしろいとおもいます。
 
 そして、「みんなのもりの100かいだてのいえ」を大募集中です! 『もりの100かいだてのいえ』に、応募ハガキがはさまっています。あそびに行ってみたいもりの100かいだてのいえを描いて、送ってください。お待ちしています! いっしょにはさまっている「たんけんガイド」もおもしろいので、ぜひ見てくださいね!
 
 
つぎの100かいだては、なんの100かいだてかなーと思いながら毎日寝ています!
 
(編集部・秋重)

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今日の1さつ

推理小説で、怪奇小説で、歴史小説。なんて贅沢な一冊!そしてどの分野においても大満足のため息レベル。一気に読んでしまって、今から次回作を楽しみにしてしまってます。捨松、ヘンリー・フォールズなど実在の人物たちに興味が湧いて好奇心が刺激されています。何よりイカルをはじめとするキャラにまた会いたい!!(読者の方より)

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