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編集部だより

あの日から75年。偕成社の戦争にまつわる本をまとめてみました!

 こんにちは。編集部の秋重です。第二次世界大戦がおわってから、2020年で75年。今年『完司さんの戦争』という本を刊行しました。本を作りながら、実際に戦争を体験した方々がどんどん亡くなっていってしまうということに気づいて、その方々の声を残していく努力をよりしていく必要があるということを、ずっと考えていました。
 
 偕成社では、いままで戦争にまつわる本を多数刊行しています。きょうはそれをまとめてみました。では、一気にいきます!

2020年に出た本

 
 太平洋戦争でグアムに出征し、左足をなくした完司さん。ひょうひょうと経験を語りますが、完司さんにとってそれは「この世にない時代」だったのです。好むと好まざるとにかかわらず、不条理にみながまきこまれる。そんな戦争の時代を生き抜いた、ひとりの青年のお話です。
 

戦争中の子どものこと

戦争中、10歳の少年は赤ん坊だった弟のミルクをぬすみ飲みし、弟は栄養失調で死んだ。子どもの目で戦争と飢えを淡々と描きます。
 
戦争末期、「空襲で猛獣がにげだしたら危険」と、日本中の動物園で象など多くの動物が殺されました。戦後、それを知った子どもたちは、ふたたび象をむかえるために力を合わせます。実話をもとにした物語。
 
戦時中の5年生の女子生徒たちが1年間描き続けた、188枚の学級日誌全記録。その貴重な記録である日誌は「どこにでもあった戦争」を現代につたえます。
 
1942年、東京。町の表通りに若い靴屋さんが越してきた。いつも背中を丸めて古い靴を直しているタスケさんのことがわたしは大好きだった。しかしまもなく戦争が激化し、タスケさんは兵隊さんになるために田舎へ帰っていき……。『魔女の宅急便』の作者・角野栄子が若い世代へ贈る、戦争のものがたり。
 
美しい自然にかこまれた、瀬戸内海に浮かぶ小豆島の分教場に赴任してきた新任女性教師の大石先生と、12人の教え子がたどった20年あまりを、厳しい社会情勢を織りこみながら描いた作品。ドラマ化されたことでも知られています。
 

原爆

原爆の被害を受けたちいさな女の子は、トマトを口に入れてもらうと、「まちんと、まちんと(もっと、もっと)」と欲しがりました。
 
原爆を生き抜いた被曝樹木。樹木医と広島の街を歩き、被爆体験を聞きます。
 
広島で被曝し、治療のためにアメリカにわたった笹森恵子さん。平和を説く彼女の半生を追いかけた1冊。
 
アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベートする。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系アメリカ人のメイ(主人公)をはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、そのルーツはさまざま。
 

戦争の現場で

 
エリコの祖父が山荘の屋根裏部屋に残したのは、日中戦争下の731部隊に関する恐ろしい資料だった。祖父の世代の戦争という罪を、孫はどう受けとめるかを問います。
 
太平洋戦争ののち、南の海の小さな島に、ひっそりすみれが咲きました。特攻に散った若者たちと小学生の交流を愛情をこめて描いた絵本です。
 
太平洋戦争の激戦地サイパン島。野戦病院の看護婦となった少女が目撃した悲惨な現実とは……。著者自らの体験をつづった本です。
 
予科練に志願して少年飛行兵になった祐則少年。特攻で亡くなる直前までの2年半の間、訓練のようすなどをたびたび絵にして家族へ書き送っていました。数々の絵手紙から、ひとりの少年の、かけがえのない人生が浮かびあがります。
 
17歳で海軍に志願した青年が生きた平凡でかけがえのない日々。日本を代表する児童文学作家、佐藤さとるによる父、完一の評伝小説です。
 
日本では水俣を撮ったことで知られる写真家、ユージンスミス。彼は太平洋戦争で従軍記者としてサイパンの戦闘なども撮っていました。米軍目線の太平洋戦争を垣間見ることができます。
 
第二次世界大戦下、戦場となったビルマ(現在のミャンマー)を舞台に、戦争への反省と平和への希求というテーマを描く。戦後児童文学作品のなかの古典ともいえる名作で、映画化されたことでも知られています。
 

満州・朝鮮・残留孤児など

 
中国残留孤児の父・城戸幹の半生をつづった名作『あの戦争から遠く離れて』の著者が母となり、子へと家族の歴史を語りつぎます。
 
終戦とともに3人の子どもをかかえ、満州から日本へ命からがらの引揚を体験した、著者の魂の記録。戦後、ベストセラーとなった作品です。
 
花姫の山荘の管理人みすずさんが語る朝鮮からの引き揚げという苛酷な体験を通して、加害者でもある日本人の姿を描きます。
 

ナチスドイツ

 
第二次世界大戦中、隠れ家で日記を書き続けたアンネ。15年の短い生涯の足跡を、これまで未公開だった資料によりたどった伝記です。
 
『アンネの日記』の筆者の短い生涯を伝えるノンフィクション。ユダヤ人迫害のなか、明るく強く生きたアンネの愛と勇気を描きます。
 
13歳の誕生日に母から「アンネの日記」をもらったゆう子は、アンネにあてた日記を書き始めます。そして、兄の直樹、母の蕗子も、それぞれのアンネへの想いをつづり……
 
ナチスのテレジン収容所にいた、ユダヤ人の子どもたちがひそかに描いた絵。約4000枚の絵を残し、殺された子どもたちの記録。
 

戦争って…

 
平和を望みながらも、富を求めて戦争への道を歩んでしまう人間の姿を、ユーモアとペーソスをこめて描く絵本。大人のかたもぜひ。
 
姿を巧みに隠し忍びよる戦争のこわさ、おそろしさを伝える絵本。深みのある文章と、力強い絵で読む人の心に静かに語りかけます。『カラー・パープル』でピューリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの作品です
 
おなじテーマの本を連続して読むと、いろんな方面からそのテーマを掘ることができて楽しいですよね。今回も、テーマごとにならべてみました。あつい夏のひきこもり読書にぜひどうぞ!
 
(編集部・秋重)

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今日の1さつ

保育園でクリスマスプレゼントとしていただきました。元々、保育園にあった本で、子どもたちが皆大好きな絵本だったので、プレゼントとして選ばれたそうです。特に息子は気に入っていたようで、先生は何度も読まされたとのことです。この絵本がわが家に来てからも彼の熱は冷めず、私も夫も何度も読み、やめようとすると泣いて怒られました(笑)。(1歳・お母さまより)

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