1936年に創業した偕成社は、2026年の今年、創業90周年をむかえます。これを記念して、『ポケットのないカンガルー』『みけねこキャラコ』の2冊を「自分らしさを応援する絵本」として、復刊しました。今回はこの2冊について、ご紹介します。

チャームポイントは意外なところにある!『みけねこキャラコ』
主人公は猫の女の子、キャラコ。キャラコの毛は白と黒と茶色の3色ですが、茶色い毛が目立たなくて、三毛猫にみえないのが悩みでした。
キャラコは目立つ場所に茶色を作れないかいろいろためしてみますが、どれもこれもうまくいきません。家族に「そのままでかわいいよ」といわれても、茶色のもようがあったら「もっとかわいいのに」「もっとたのしくあそべるのに」……と、どうしてもその悩みからのがれられません。(そういうものですよね)

キャラコが自分の個性をチャームポイントとしてとらえなおしていくまでの過程が、かわいらしいお話とイラストで描かれた絵本。読者もきっと共感できる、どいかやさんの初期の名作です。
みつけたのは、だれよりも素敵なポケット!『ポケットのないカンガルー』(新装版)
主人公は、おかあさんカンガルーのケイティ。実は、ケイティには涙をながすほど、大きな悩みがありました。それは、(カンガルーの特徴といってもいい!)ポケットがないことです。そのため、小さなぼうやのフレディをどこへもつれていくことができないのです。
ケイティは、カンガルー以外の動物からヒントを得ようと、「子どもをどうやって運んでいるの?」とききにいくのですが、そこはやはり違う生き物。彼らと同じ方法をためしても、フレディを運ぶことはできないのでした。肩を落とすケイティでしたが、フクロウがあるヒントを与えてくれます。「たしか、町へいけばそのようなものを売っとる、ということじゃよ。」さて、ケイティがまちで手に入れた、だれよりも素敵なポケットとは?

「おさるのジョージ」の原作者による、心あたたまるお話。タイトル文字をあたらしくデザインしなおし、新装版として復刊しました。
『みけねこキャラコ』は1998年、『ポケットのないカンガルー』は1970年に刊行された絵本。「今こそ読んでもらいたい」と、選ばれた2冊です。ぜひお手に取ってみてくださいね。





