絵本作家の長野ヒデ子さん。偕成社でも『狐』『かあさんになったあーちゃん』『さかなだ さかなだ』などなど、たくさんの絵本を刊行しています。長野さんがベトナム・ハノイでワークショップと講演会をすると聞きつけて、いっしょに行ってきました!
長野ヒデ子さん。はじめてのベトナムだそうです
5月のハノイは、われわれが到着した週から突然夏になったそうで、日中の気温は38度、体感温度は51度もありました。汗が止まらず、なにもかもがどうでもよくなるような気候でした。
長野ヒデ子さんのワークショップと講演会は、ベトナムに絵本を広げる活動をしている「MOGU絵本プロジェクト」の主催で行われました。もぐらのマークがかわいい。
うしろにずらっとバイクがならんでいます。バイク移動が主流
午前中にの講演会です。まずはワークショップから。ワークショップのはじめに、日本語+ベトナム語での読みきかせがありました。ベトナム語、歌のような言語で、聞いていて気持ちがいいのです。
ちょうどこの日にベトナム語版見本ができたという『せとうちたいこさんデパートいきタイ』(童心社)の読みきかせでした
ベトナム人のお子さんと、日本人のお子さんが半々くらい? みんな真剣に聞いてます
そしていよいよワークショップのはじまりです。みんなで、「たいこさんのぶらぶらにんぎょう」を作ります。この人形、簡単にできて、ぶらぶら動いてすごく楽しい!
エアコンが稼働しているはずなのに、子どもたちの熱気のせいか全然室温が下がりません。クレヨンがやわらかくなるほどで(そのおかげで塗りやすい)、つねに手が湿っていました。
お、なんかかっこいいやつ作ってるなー、と注目していたら…
こうなりました! ぼうしがベトナム風ですね!
最後は、みんなが作ったぶらぶらにんぎょうの前で記念撮影です。いろんなたのしいぶらぶら人形ができました〜。
午後の講演会は、長野さんがいままで作ってきた本のこと、紙芝居のことなど、もりだくさんでした。会場からの質問も活発に出て、ハノイのみなさんが絵本のことをもっと知りたい、といるのが伝わってきました。
偕成社の『狐』のお話をしているところ
日本の絵本はベトナムで最近続々と刊行されています。まだ「絵本」というもの自体がまだあまりポピュラーでないようですが、どんどんと広がっていってほしいです。暑い気候も(ハノイは冬はそれなりに寒いみたいなんですが)私にあっていたので、また時間をおいて訪れたいです!
通りがかった家のおばちゃんに炊事場を見せてもらっている長野さん。今回の旅で長野ヒデ子さんの好奇心の旺盛さを思い知らされました。すごい
(編集部・秋重)