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編集部だより

外堀通り探検日記 その1 神社編

2019.05.22

 こんにちは! 編集部の刑部(おさかべ)です。
 
 JR四ツ谷駅から市ヶ谷にある会社まで毎朝歩く僕は、「外濠の自然観察日記」と称し、これまで何回か、外濠公園やお濠の自然や生きものを紹介してきましたが、そろそろみなさんも飽きたころでは?
 
 そこで今回は、趣向を変えてみることにしました。題して「外堀通り探検日記」です。
 ん? あんまり変わっていないのでは? そんなことはありません。今回、ご紹介するのは、自然や生きものではなく・・・「神社」ですから。
 さてさて、どんな神社が出てくるでしょうか。
 
 四ツ谷駅から外濠公園を市ヶ谷方面に歩いて行くと、やがて公園は終わり、外堀通り沿いの歩道に入ります。
 
 
 こんな風景。歩道の右側の柵のむこうは・・・そう、お濠です。
 
 
 前回の鳥の記事でもご紹介しましたが、お濠の向こうを走るのは、JR総武線と中央線。上の写真でも、ちょうど電車が走っていて、その姿が水面に映るのが、イイ感じでしょう。
 
 歩道を歩いて行くと、横断歩道があります。僕はいつもここで渡ります。
 
 
 いちばん奥に見えるのは、「グランドヒル市ヶ谷」というホテル。
 その手前に見えるのは、たまたま今、壁の塗りかえ?のために足場とネットにおおわれて、写真ではなんだかわからないですが、交番です。横断歩道を渡ると、ほらね。
 
 
 つまり、交番は、2本の道路にはさまれた中州のようなところにあります。四谷方面からくる外堀通りは、ここで新宿方面からくる靖国通りと一時的に合流しているのです(すぐにまた分かれますが)。
 ここで信号待ちをして、もう一回横断歩道を渡ったら、歩道をまた歩いて行きます。
 
 
 
 ほらあった、提灯。
 そう、たいへんお待たせしました。ここが神社ですよ。行ってみましょう!
 
 
 
 ジャジャーン。都会の中に、とつぜんのようにある、このしっとりとした、たたずまい。イイ感じでしょう!
 おりしも新しい天皇陛下が即位して、元号が令和に変わったばかり。お祝いののぼりも立っています。
 
 りっぱな木に新緑が・・・
 神社やお寺には、なぜ大きな木があるんでしょうね・・・
 
 神社の名前は、社名の石碑にも刻んであるように、「市谷亀ヶ岡八幡宮」といいます。
 起源は、江戸城築城のとき、お城の西方の守護神として、鎌倉鶴岡八幡宮の分霊をまつったのがはじまりとのこと。「鶴岡」に対して「亀岡」と称したそうです。
 
 鶴と亀ね・・・なるほど。
 ところで、神社で「〇〇八幡宮」って、よく聞きますよね。「〇〇八幡」と同じかな?
 「〇〇稲荷」とか「〇〇天神」とかもありますね。・・・あと「〇〇大社」とか「〇〇神宮」とか・・・
 
 ふーむ、同じような名前の神社がたくさんあるのは、なぜでしょうね・・・
 
 なにはともあれ、石段を登りましょう。
 
 
 
 ハァハァ・・・やっと着きました。
 
 やはり神社は、「鳥居」と「狛犬」が特徴ですよね。
 この鳥居は、金属製のようです。銅製かな? サビの緑青(ろくしょう)がびっしり。狛犬も、ちょっと変わった姿をしてますなあ・・・
 
 でもそもそも、神社の入り口にある鳥居には、なんの意味があるのでしょう・・・
 狛犬には、なんの意味があるのでしょう・・・
 
 いやぁ、しかし、それなりに急勾配で、なかなかしんどい石段でした・・・後ろをふり返ると・・・コワっ!
 
 
 境内の奥にあるのは・・・
 
 
 拝殿ですね。朝早くから、会社員の方がお参りにきていますよ。
 
 ところで人は、神社やお寺に、なぜお参りするのでしょうか・・・
 
 境内にも、また狛犬が。 しかも、さっき鳥居のところにあった狛犬とは姿がちがう(ちょっとかっこよく写真を撮ってみました)・・・
 
 
 こちらの狛犬は、鳥居の前にあったものとちがって、よく見るタイプのような気がします・・・
 
 僕もせっかくなので?お参りしていきますね。おっと。その前に、境内の右側にある手水舎(ちょうずしゃ)で洗ってと・・・
 
 
 手水舎の水の清らかさを感じたい方は、下の動画をぜひ。
 
 
 だけど、神社やお寺には、なぜ手を洗うところがあるんでしょうね・・・
 
 さあ、手も口も洗ったし、いよいよ拝殿へ・・・
 
 
 うわっ、おみくじ引きたいけど・・・会社に遅刻しそうだから、さすがにやめとくか。
 お参りは、二礼二拍手一礼・・・みなさんも知ってますよね・・・ですが、その前にお賽銭を入れて、鈴を鳴らして・・・
 
 「自分のつくった本が売れますように」「オカメインコのピーさんとなかよくなれますように」「世界が平和でありますように」・・・
 
 そういえば、神社のお参りのときに鳴らす大きな鈴は、なんのためにあるのでしょう・・・
 あと、お賽銭の金額は、いくらがいいのでしょうか・・・
 
 
 拝殿の右のほうには、絵馬を掛けるところがあります。受験生が「合格祈願!」とか書くものですが・・・
 
 神社やお寺で見る「絵馬」は、なんで「馬」の字がついているのでしょうか・・・
 
 わぁー、遅刻しそう! 朝からノンビリしすぎました。もう行かなきゃ!
 
 それにしても、神社やお寺って、ふしぎなことがいっぱいですよね!
 「くわしい人、教えて!」という方には、僕が担当したピッタリの本があります。
 
 
 この本は、家の近くの神社から、観光名所のお寺まで、神社やお寺に関する100の疑問や質問に、美しい写真とわかりやすい文章で答える本です。疑問や質問は「歴史と建物のふしぎ」「お参りと作法のふしぎ」「行事と働く人のふしぎ」「神様と仏様のふしぎ」の4章に分けて構成。全国の神社やお寺の写真はもちろん、独自に撮り下ろした写真も多数収録しています
 文は、神社やお寺にくわしい、イラストレーターで文筆家の田中ひろみさん、監修は、神社部門國學院大学准教授の藤本頼生先生、お寺部門東京都仏教連合会にお願いしています。もちろん、今回ご紹介した市谷亀ヶ岡八幡宮さんには、多大なるご協力をいただきました。
 
 では、またお会いしましょう!
 
(編集部 刑部 聖) 
 
 
 

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