こんにちは! 編集部の刑部(おさかべ)です。
JR四ツ谷駅から市ヶ谷にある会社まで毎朝歩く僕は、「外濠の自然観察日記」と称し、これまで何回か、外濠公園やお濠の自然や生きものを紹介してきましたが、そろそろみなさんも飽きたころでは?
そこで今回は、趣向を変えてみることにしました。題して「外堀通り探検日記」です。
ん? あんまり変わっていないのでは? そんなことはありません。今回、ご紹介するのは、自然や生きものではなく・・・「神社」ですから。
さてさて、どんな神社が出てくるでしょうか。
四ツ谷駅から外濠公園を市ヶ谷方面に歩いて行くと、やがて公園は終わり、外堀通り沿いの歩道に入ります。
こんな風景。歩道の右側の柵のむこうは・・・そう、お濠です。
前回の鳥の記事でもご紹介しましたが、お濠の向こうを走るのは、JR総武線と中央線。上の写真でも、ちょうど電車が走っていて、その姿が水面に映るのが、イイ感じでしょう。
歩道を歩いて行くと、横断歩道があります。僕はいつもここで渡ります。
いちばん奥に見えるのは、「グランドヒル市ヶ谷」というホテル。
その手前に見えるのは、たまたま今、壁の塗りかえ?のために足場とネットにおおわれて、写真ではなんだかわからないですが、交番です。横断歩道を渡ると、ほらね。
つまり、交番は、2本の道路にはさまれた中州のようなところにあります。四谷方面からくる外堀通りは、ここで新宿方面からくる靖国通りと一時的に合流しているのです(すぐにまた分かれますが)。
ここで信号待ちをして、もう一回横断歩道を渡ったら、歩道をまた歩いて行きます。
ほらあった、提灯。
そう、たいへんお待たせしました。ここが神社ですよ。行ってみましょう!
ジャジャーン。都会の中に、とつぜんのようにある、このしっとりとした、たたずまい。イイ感じでしょう!
おりしも新しい天皇陛下が即位して、元号が令和に変わったばかり。お祝いののぼりも立っています。
りっぱな木に新緑が・・・
神社やお寺には、なぜ大きな木があるんでしょうね・・・
起源は、江戸城築城のとき、お城の西方の守護神として、鎌倉鶴岡八幡宮の分霊をまつったのがはじまりとのこと。「鶴岡」に対して「亀岡」と称したそうです。
鶴と亀ね・・・なるほど。
ところで、神社で「〇〇八幡宮」って、よく聞きますよね。「〇〇八幡」と同じかな?
「〇〇稲荷」とか「〇〇天神」とかもありますね。・・・あと「〇〇大社」とか「〇〇神宮」とか・・・
ふーむ、同じような名前の神社がたくさんあるのは、なぜでしょうね・・・
なにはともあれ、石段を登りましょう。
ハァハァ・・・やっと着きました。
やはり神社は、「鳥居」と「狛犬」が特徴ですよね。
この鳥居は、金属製のようです。銅製かな? サビの緑青(ろくしょう)がびっしり。狛犬も、ちょっと変わった姿をしてますなあ・・・
でもそもそも、神社の入り口にある鳥居には、なんの意味があるのでしょう・・・
狛犬には、なんの意味があるのでしょう・・・
いやぁ、しかし、それなりに急勾配で、なかなかしんどい石段でした・・・後ろをふり返ると・・・コワっ!
境内の奥にあるのは・・・
拝殿ですね。朝早くから、会社員の方がお参りにきていますよ。
ところで人は、神社やお寺に、なぜお参りするのでしょうか・・・
境内にも、また狛犬が。 しかも、さっき鳥居のところにあった狛犬とは姿がちがう(ちょっとかっこよく写真を撮ってみました)・・・
こちらの狛犬は、鳥居の前にあったものとちがって、よく見るタイプのような気がします・・・
僕もせっかくなので?お参りしていきますね。おっと。その前に、境内の右側にある手水舎(ちょうずしゃ)で洗ってと・・・
手水舎の水の清らかさを感じたい方は、下の動画をぜひ。
だけど、神社やお寺には、なぜ手を洗うところがあるんでしょうね・・・
さあ、手も口も洗ったし、いよいよ拝殿へ・・・
うわっ、おみくじ引きたいけど・・・会社に遅刻しそうだから、さすがにやめとくか。
お参りは、二礼二拍手一礼・・・みなさんも知ってますよね・・・ですが、その前にお賽銭を入れて、鈴を鳴らして・・・
「自分のつくった本が売れますように」「オカメインコのピーさんとなかよくなれますように」「世界が平和でありますように」・・・
そういえば、神社のお参りのときに鳴らす大きな鈴は、なんのためにあるのでしょう・・・
あと、お賽銭の金額は、いくらがいいのでしょうか・・・
拝殿の右のほうには、絵馬を掛けるところがあります。受験生が「合格祈願!」とか書くものですが・・・
神社やお寺で見る「絵馬」は、なんで「馬」の字がついているのでしょうか・・・
わぁー、遅刻しそう! 朝からノンビリしすぎました。もう行かなきゃ!
それにしても、神社やお寺って、ふしぎなことがいっぱいですよね!
「くわしい人、教えて!」という方には、僕が担当したピッタリの本があります。
この本は、家の近くの神社から、観光名所のお寺まで、神社やお寺に関する100の疑問や質問に、美しい写真とわかりやすい文章で答える本です。疑問や質問は「歴史と建物のふしぎ」「お参りと作法のふしぎ」「行事と働く人のふしぎ」「神様と仏様のふしぎ」の4章に分けて構成。全国の神社やお寺の写真はもちろん、独自に撮り下ろした写真も多数収録しています。
文は、神社やお寺にくわしい、イラストレーターで文筆家の田中ひろみさん、監修は、神社部門を國學院大学准教授の藤本頼生先生、お寺部門を東京都仏教連合会にお願いしています。もちろん、今回ご紹介した市谷亀ヶ岡八幡宮さんには、多大なるご協力をいただきました。
では、またお会いしましょう!
(編集部 刑部 聖)