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今週のおすすめ

事件編のヒントを読めば犯人が分かるかも! 「ミルキー杉山のあなたも名探偵」は20巻目に到達!

杉山亮さんの人気シリーズ「ミルキー杉山のあなたも名探偵」(中川大輔 絵)は、探偵のミルキー杉山が、町でおこる様々な事件をつぎつぎ解決していく物語。シリーズの特徴は「事件編」と「解答編」に分かれていること! ミルキーがまわりの人におこなっている聞きこみ調査をよく読むと、ミルキーより先に犯人がわかるかもしれません。

シリーズの登場人物

 探偵・ミルキー杉山のほかにも、事件を解決するのに一役買う家族たちをはじめ、魅力的な登場人物たちがたくさん登場します。ここではミルキーの家族をご紹介。巻によっては、たつ子のアドバイスがヒントになったり、ともこの機転が役立ったりと、ちょっとトホホな部分もあるミルキーを支えています。

ミルキー杉山(探偵)
映画でみた探偵のすがたにあこがれて仕事をやめ、探偵となる。けれど、平和な日本ではアメリカ映画のようには事件がおこらず、いつもバイトをしている。妻のたつ子さんや友人たちのサポートもあり、解決した事件は多い。

たつ子(保育士)
ミルキーの妻。ただし、いまは、わかれてくらしている。すごく頭がいい。探偵の話はききたくもないらしいが、ミルキーのために協力はおしまない。

 

ともこ(小学3年生)
ミルキーの子ども。父親の世話、弟の世話となにかとたいへんな小学生だが、げんきであかるく、頭がいい。ともこが活やくした事件もいくつかある。

 

たかし(保育園児)
ミルキーの子ども。そとであそぶことがだいすき。家では、夕飯のしたくなど、ミルキーのてつだいをよくしている。

 

事件編と解答編に分かれた物語

 シリーズでは、毎回2〜4件の事件が収録されています。「かめのコーラ事件」や、「はなれこじまさいふ事件」など、どれもかわった事件名ばかり。どこかで困ったことや、事件がおこると、ミルキー杉山に声がかかります。そればかりでなく、ときには、怪盗ムッシュやミス・ラビットなどの 、世界を股にかける大泥棒と渡り合ったり、ボウズすすきだやツルまつなどの探偵仲間や、刑事の石頭けいぶとともに刑事事件まであつかう、素人ながらなかなかの腕前の持ち主です。

 ミルキーが現場にかけつけた瞬間から、読者は推理脳をフル回転させなければいけません!

 ときには頭から煙が出るほどカンカンに怒った被害者から、事件の概要をくわしくきくミルキー。現場の状況もよく観察します。その場に居あわせた人や、地域の人への聞き込みも、もちろんかかせませんね。こうした文字からの情報のほかにも、全部のページに入ったイラストも要注目。ここにも、もしかしたらヒントが隠れているかもしれません。

 さあ、ひととおり調査が終わったところで(ときに家族に支えられながら)ミルキーは犯人の正体を確信します。ここからが「解答編」なのですが……

 ちょーっとまった!ここをひらく前にもう一度よくかんがえてみよう!

 ついついページをめくりたい気持ちにストップをかけてくれるのが、毎回解答編の扉に書いてあるこの言葉。答えを知りたい欲をぐっとこらえて、事件を振り返り、自分なりの推理をしてみたいところです。事件編を何度も読みかえして観察すれば、きっとあなたも名探偵になれるはず!

 「ミルキー杉山のあなたも名探偵」スペシャルページでは、事件編+解決編をまるごと1話分、試し読みできるコーナーがあるので、ぜひ読んでみてくださいね。ほかにも、クロスワードパズルや、ミルキーの住む町の紹介など初心者からマニアまで楽しめる情報が満載です。

*画像はすべて『しあわせなら名探偵』より

シリーズ最新刊はついに20巻目!『あいことばは名探偵』

 シリーズ20巻目となる最新刊『あいことばは名探偵』では、人気絶頂のアイドルが事件に巻き込まれる「うふふとわらってつかまえろ」と、お参りに行くと体重1キロにつき1万円をくれるという怪しい神社の謎をとく事件、「ぶたぶたまつり」の2つの事件を収録しています。さらに、ちょっとした頭の体操になるクイズや、20冊記念歴代難事件ベスト10の紹介など、お楽しみも満載です。

 お話は、どれも1事件で完結しているので、どの巻から読んでも楽しめるのが魅力。毎回趣向をこらした事件で読者を楽しませてくれます。このシリーズで推理力を鍛えれば、この先、怪人二十面相や、シャーロック・ホームズを手にしたときも犯人がわかるかも!? 

 楽しみながら頭をつかえる、気軽によめるシリーズです。小学校中学年ごろから、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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今日の1さつ

山本容子先生の絵が大好きでいろいろ集めています。ストーリーがまた愉快で壮大でワクワクします。どこからこんな楽しいお話が出てくるのでしょうね。絵がすばらしいのはもちろんです。花も動物も一人一人がちがう表情をしていて、見飽きません。すばらしい絵本をありがとうございます。(80代)

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