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1時間100円で、ともだちに! おかしな商売からはじまった出会い

内気でさびしがりやのキツネが、森で「ともだちや」をはじめました。1時間100円でともだちになる商売です。でも、ともだちって買えるのでしょうか? 売れるのでしょうか? 大胆な設定からはじまる「おれたち、ともだち!」絵本シリーズの1作目、『ともだちや』(内田麟太郎 作/降矢なな 絵)をご紹介します。

ともだち、1時間100円!  2時間200円!

 森の中をキツネがのぼりをふりふりあるいていました。

「えー、ともだちやです。
ともだちは いりませんか。
さびしい ひとは いませんか。
ともだち いちじかん ひゃくえん。
ともだち にじかん にひゃくえん。」

 さっそく森に住むクマが、食事のおともに「ともだち」を買いました。ちょうどひとりぼっちの食事はつまらないと思っていたところだったのです。キツネはごきげんなクマの横でイチゴを食べますが……イチゴなんて普段は食べません。まずいなあ、と思いながらなんとかイチゴを飲みこみ、お代をいただきました。

 しくしく痛むお腹をかかえながら、よろよろとまた歩きはじめたキツネ。

 「おい、キツネ」

 次に「ともだちや」のキツネを呼んだのはオオカミでした。キツネはオオカミのトランプの相手をすることになります。今度はふたりでひとしきり大盛り上がりで遊びました。

 ところが、キツネがお代をいただこうとすると、オオカミはかんかんに怒って……? 

 その後につづいたまさかの言葉に、キツネはびっくり! やってきたときとは反対に、ウキウキと、オオカミの家をあとにするのでした! 

遊びごころいっぱいの絵で贈る、とっておきの友情絵本

 『ともだちや』は、内田麟太郎さんが、当時の担当編集者から「退職土産」をお願いされ、手元で眠っていたとっておきの原稿を送ったことから生まれました。

 絵を担当することになったのは、降矢ななさん。

 降矢さんの描く「ともだちや」は、両手にちょうちん、腰にはうきわ、頭にはゴーグルつきのヘルメット! なんとも手作り感あふれる、おかしな姿です。実は、テキストでの表現は「のぼりをふりふり」としか書いていないのですが、ここから大いに想像を広げた降矢さんの手で、ユニークな「ともだちや」が誕生しました。(キツネがなぜ『ともだちや』を始めたかは、『さよならともだち』でくわしく明かされます!)

 内田さんの余白のあるお話と、降矢さんの遊びごころいっぱいの絵で贈る、とっておきの友情絵本。この後につづくシリーズでは、けんかをしたり、嫉妬をしたり、勘違いをしたり……友だちだからこそ起こる、さまざまなことを体験し、オオカミとキツネが友情を深めていきます。

 ぜひほかのシリーズもチェックしてみてくださいね!

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