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編集部だより

僕の大好きなカマキリ 〜その2 産卵〜

 おひさしぶりです! 編集部の刑部(おさかべ)です。
 
 先週まで、今春の「学校図書館もの」の編集作業でヒイヒイ言っていましたが、やっと5巻全巻が校了(「色校正」という試し刷りを見て、文字や図版、カラーの部分は色味なども含めて内容確認が終わり、印刷してもよい状態になること)となり、何か月ぶりかにホッとしているところです。あとは印刷や製本を待つだけですが、ここ2週間ほど両目のマブタのピクピクが止まらないのは、やはりあまりに蓄積したストレスのせいでしょうか・・・
 
 そういうときは、昔の古き良き日々の想い出に逃避してと・・・これは、10年ぐらい前の秋の写真です。
 
 
 まだ生意気になる前の息子の写真(アディダスのキャップ、ぼろっ!)・・・このころはよくいっしょに公園なんかに行って、昆虫を観察したものでした。それが今じゃ、スマホだなんだって・・・でもまあ、それがふつうなのでしょう。高校生や大学生にもなって、お父さんといっしょに公園で虫を見るわけないですからね。
 
 それはともかく、息子の手の部分を見てください。カマキリが2ひきいますね。何をしているかって? そりゃあ見れば分かるでしょう。「交尾」です。下の体が大きいのがメス、その上にのっかっている小さいのがオス。オスは尾端をぐにゅっと曲げて、メスの尾端に差し込んでいますね。こうしてオスは、精子のつまったゼリー状のカプセル(精包)を、メスのおなかの中に送り込むのです。
 
 
 この2ひきは、後ろの柵の下のところにいたのですが、そのときからこんな風に交尾中で、手を差し出して、背後からちょこっと突っついたら、交尾したままヒョイヒョイと手に上ってきたというわけです。よっぽど夢中だったんですね・・・まあそりゃそうか。すこしばかり極論になりますが、生物は「交尾をするために生まれてきた」といっても過言ではないですからね。
 
 お待たせしました。ここからが本題、カマキリの「産卵」です。やはり息子といっしょに観察したときの写真がありますので、ここで世界初公開いたします。産卵場所は自宅の庭の、ツバキの木です。
 
 では、ハラビロカマキリの産卵の一部始終、ご覧ください(昆虫の腹部がニガテな方は閲覧注意)。
 
1)お尻の先っぽから汁が出てきました・・・
 
2) あれ、少しアワっぽくなってきた。
 
3)なんかアワがどんどん出てきて、こんもり、グレーっぽくなってきました!
 
4)よく見ると、尾端の両わきについた2本のヒゲで、出したアワのかたまりをなでまわしています。大きさを測っているようにも、形を整えているようにも見えます。
 
5)アワのかたまりは、おなじみのハラビロカマキリの卵嚢(らんのう)の形になってきました・・・後ろに写っているのは、はじめて目の当たりにするカマキリの産卵を凝視する息子。
 
6)そうか、卵嚢に付いているスジ模様は、きっと、尾端のヒゲでアワの形を整えた結果として付いたものだったんだ・・・あっ、アワのかたまりの中にお尻の先っぽを突っ込んでいるような?
 
7)ほら、アワの真ん中がポッカリ空洞になっているように見える・・・ということは、まずアワで卵の入れ物をつくって、その中にお尻を差し込んで、卵を産みつけているんだな。
 
8)おつかれさまでした、ハラビロちゃん(つかれが顔に出ないタイプね)・・・
 
 さあ、いかがでしたか? カマキリの卵嚢の形のナゾ、解けましたでしょうか?
 
 最後はこの感動的な写真で締めくくり。
 一夜明けた翌朝、出勤前、ツバキの木を見てみたら・・・ハラビロ母さん、まだ卵嚢を守っていましたよ。
 
 
 僕の担当編集の本で、カマキリが出てくる本は、前回ご紹介した2冊のほかに、
『カマキリ観察ブック』
 があります。
 
 草原の王者、カマキリ。この本では、その誕生から、脱皮をくりかえして成長する様子、ハンターとしての活躍ぶりなど、その一生を詳細な生態写真で解明します。
 
 よければ、読んでみてくださいね。では、またお会いしましょう!
 
(編集部 刑部 聖) 

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子ども達へおはなしや絵本の読み聞かせをする活動をしています。「ピーターとオオカミ」は以前影絵劇として制作・公演したことがあります。降矢さんの絵は絵本のもつ特徴を生かした動きのある素晴らしい絵で画面からオーケストラの音が流れてくるようです。(70歳)

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