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編集部だより

外濠にくらす鳥たち その1

2019.01.30

 こんにちは! 編集部の刑部(おさかべ)です。
 
 年が明けたと思ったら、あっという間に1月の下旬。まもなく2月。最近、人から聞いたのですが、大人になると月日が過ぎるのが早いのは、「子どもにくらべて楽しいことが少なく、日々の生活の密度が薄いから・・・」だとか。なるほど、確かに楽しいことは少なくなったね・・・おや、でも「楽しい時は、すぐ過ぎる」ともいいますよね? なんじゃそりゃ? 矛盾してますよね? 楽しくたって、つらくたって、忙しくしてりゃ、そりゃ子どもだって大人だって、時はすぐ過ぎますよ。まあいいか。
 
 それではそろそろ、みなさんご期待(?)、いつもの「外濠の自然観察日記」をはじめましょう! 今回は「鳥」に注目。
 
 毎朝歩く外濠公園。「公園」というぐらいだから、当然ながらたくさん木があって、地面があって、当然のように鳥たちがいます。たとえば、みなさんもごぞんじの、こんな鳥。
 

外濠公園には遊具のある広場もあります。朝、たいがいドバトたちが群れています。

 

ドバトたちは朝、日光浴をしたり、砂浴びをしたり、草などをついばんで食事をしたりしています。

 
 ドバトはおなじみですよね。こうして群れでいると、いろいろな色と柄のものがいることがよくわかります。2枚目の写真中央のドバトを見てください。全身薄い茶色に白い尾なんて、ちょっと意外でしょう。
 
 では、これはなんの鳥でしょうか? 写真を撮ったのは、6月中旬です。
 

独特な鳴き声がきこえて、写真を撮りました・・・

 
 さすがにこのシルエットだけでは・・・と思うアナタに教えましょう。
 これは、カラスの親子です。左が親、右が子です。子のほうが、親のほうを向いて、くちばしをあけているのがわかりますか。ごはんをちょうだい、とねだっているのです。6月、カラスのひなは「巣立ち」をしますが、翌年の春までは親とくらします。
 
 あれ、スズメは?・・・スズメたちは、とても警戒心が強いので、近づくとパァーッといっせいに飛びたってしまい、なかなか写真も撮りづらいのですが、こんな悲しい出会いもありました。
 デリケートな方はちょっとビックリする写真かもしれません。少しだけ心の準備をしてから見てください。
 

ぺちゃんこです。通行人に踏まれたのでしょう。

 
 弱って地面に落ちたところを踏まれて死んだのか、なにかの原因で死んで地面に落ちたところを踏まれたのかは、さだかではありませんが・・・踏んだ人は気がつかなかったのかな?
 
 さてさて、まだまだ鳥の話題はたくさんありますが、長くなりそうなので、「外濠にくらす鳥たち その2」はまた次回ということで。「その2」は、外濠公園というぐらいだから「お濠」があるので、当然そこに見られる〇鳥(〇には漢字が1文字入ります)たちをご紹介します。決定的場面の動画も出てきますよ。楽しみにしていてください!
 
 あなたが野鳥をみかけたとき、鳥たちはなにをしていましたか? 鳥たちがしていたことは、きっと、その鳥のくらしの大切な一場面です。
 春夏秋冬、一年を通した野鳥の生活を知りたい方には、僕が担当した以下の本がオススメ。
 
 
 この本では、ふだん出会うことの多い身近な野鳥について、みられる環境ごとに、日本にいるときもいないときもふくめて、その1年の生活を、あたたかく生き生きとした豊富なイラストとともに、くわしく解説します。鳥たちの食べ物や渡りの基本、観察のしかたについても、コラムページを設けて紹介しています。
 また、この本の著者の、おおたぐろ まりさんは、
 
 
 という本も出していますよ。
 こちらは、身近に落ちている鳥の羽が、何の鳥の羽なのかがわかる絵本図鑑です。きれいな羽の紹介の他、鳥の羽にまつわるさまざまな話題も満載です。
 
 では、またお会いしましょう!
 
(編集部 刑部 聖)

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