icon_twitter_01 icon_facebook_01 icon_youtube_01 icon_hatena_01 icon_line_01 icon_pocket_01 icon_arrow_01_r

編集部だより

おっきな本のきっかけは

 みなさんこんにちは。もうクリスマスソングを聴いてもいい季節となりましたね。早く聴きはじめれば長く楽しめる!
 さて半年間、腰を痛めて満足にランニングができず、ようやく回復してきたなか、今回は、この半年いかに故障と闘っ……ではなかった、これまでにつくってきた図鑑的な本について、なにか書きなされ、ということでした。

 はい、私はこれまで『小惑星探査機「はやぶさ」大図鑑』、『ウォーズ・オブ・ジャパン 日本のいくさと戦争』、『さがせ! 宇宙の生命探査大百科』などの「おっきな」本を作ってきました。で12月には『おどろきの700万年 人類の進化大百科』という本をだします。

『人類の進化大百科』の書影

2022年12月の新刊です。人類には、仲間が20種類以上もいたなんて驚き! を本にしました。

 そこで今回はそうした本を作ろうと考えたきっかけについて、つらつらと。

 まず『小惑星探査機「はやぶさ」大図鑑』(川口淳一郎 監修/池下章裕 絵/松浦晋也 解説、2012年)ですが、これは風邪を引いて家で寝込んでいたときに、ふと雑誌「日経サイエンス」を手にとったことからでした。

 それまでニュースや新聞で探査機「はやぶさ」がドラマチックな宇宙の旅をして帰還したというのは知っていました。しかしその特集には、その旅の過程がくわしく記されており、一気に引き込まれてしまいました。それがきっかけです。

 そうして「子どもの本にするしかない!」そう思い至り、資料を集めに集め、読みはじめました。本文は私が書いたのですが、毎朝必ず30分は書く! と決めて、早朝だれもいない会社(のぞく社長)でコツコツと3ヶ月ほどかけて書きました。この本、われながら本当によくできた本で、大人の本もふくめて、もっともていねいにその旅をつづった本だと、いまでも自負しています。

探査機「はやぶさ」の関連本が山と積まれている写真。

資料とした本の数々。下のほうに「日経サイエンス 宇宙大航海」が見えてますね。

 おつぎは『ウォーズ・オブ・ジャパン 日本のいくさと戦争』(磯田道史 監修/宮永忠将 文/大河原一樹ほか 絵、2015年)です。こちらのきっかけ。

 2008年10月に神奈川近代文学館でジブリの宮崎駿監督の講演会を聴講したんですね(もう14年もまえ!)。「堀田善衛展」のイベントでした。そこで監督が「日本の歴史は、応仁の乱の前後で分けられる」という話をされたんですね。堀田善衛がそう言っていた、といった文脈だったかもしれません。それを聞いてまず「そうか…<応仁の乱>の絵本なんておもしろいな」と浮かびました。それがきっかけです。

本のなかの「応仁の乱」の見開きページ。鳥瞰図で京都が燃える絵。

「応仁の乱」のページ。ものすごく日本史に詳しくなったが、もうわすれ……いや言うまい。

でそれをずっとひきずっていくうちに、応仁の乱だけでなく、日本の歴史上の戦いを絵で見せていこう、そう思うようになりました。監修を歴史家の磯田道史さんにお願いしたのですが、先生の『武士の家計簿』(新潮新書)が大好きで、「ファンレター」をさしあげたりしていました。そんなことからも歴史を俯瞰するような本をつくりたい、と思っていたのでした。
そんなこんなで「応仁の乱絵本」構想のときは32ページでしたが、けっきょく256ページに。わお! 命をけずるようにして作った本です。

地図に手書きの直しのアカ字がたくさん書き込まれている。

イラストレーターさんなどに「こう直してください」と指示がはいった指定紙。怒濤のアカ字。

 たぶん偕成社の本のなかでも、もっとも情報量の多い本のひとつではないでしょうか。いまでも手にとると、つい読みふけってしまいます。

 そうしていま、人類の進化の歴史をたどる本『おどろきの700万年 人類の進化大百科』(更科功 監修/川崎悟司 絵)を作っています。監修はあの古生物学者の更科功先生です! これにもきっかけがありますが、これについては、ちょっと長くなりそうなので、また次の機会に!

『人類の進化大百科』のなかのみひらき。アウストラロピテクスの家族が歩いている絵

アウストラロピテクスを紹介した見開き。メインとなる絵は『カメの甲羅はあばら骨』(SBビジュアル新書)の川崎悟司さん。

 みなさん寒くなるので、もろもろお気をつけて! 私も走り続けます!

(編集部 藤田)

この記事に出てきた本

バックナンバー

今日の1さつ

子どもたちの前で読んでみると、馬に様々なことを「やれるかな?」というところで、「できる!」「できないよー」と子どもたちが盛り上がっていました。最後に馬が人間に乗ったところは、大爆笑でした。(読者の方より)

pickup

new!新しい記事を読む