icon_twitter_01 icon_facebook_01 icon_youtube_01 icon_hatena_01 icon_line_01 icon_pocket_01 icon_arrow_01_r icon-close_01

編集部だより

この台湾版絵本がすごい! 2019

2019.04.04

 こんにちは! 編集部の秋重です。前にも書いたことがあるのですが(ベトナムの本屋さんに行ってみました!)、日本の絵本はアジアを中心に各国で翻訳出版されています。見慣れた絵本がなんとなく外国風の装いであらわれて、見本をいただくたびに「わあ、素敵!」となります。が! このたび「わあ、素敵!」どころではなく「うわあ、やばい!」レベルのものが届きましたので、おしらせしたいのです!
 
 その絵本とは、『しょうてんがいくん』の台湾版(中国語繁体字版)です。作者は大串ゆうじさん(@yujiokushi)。
 この『しょうてんがいくん』、たくさんのお店がくっついて商店街になっている大きなロボット「しょうてんがいくん」が主人公です。しょうてんがいくんは、商店街なので、たくさんの看板がついていて、もちろんそれは日本語なわけです。しかもほとんど手書きの文字です。台湾の出版社と契約したときは、絵の中にこんなに日本語あるのにどうするんだろう? まあ、そのままでもいいのかなー、でもちょっとくらいは中国語にしてくれるかな?とかぼんやりと思っていました。
 
『しょうてんがいくん』日本語版の表紙

これが日本語版『しょうてんがいくん』です。かわいい

 
 しかし、その期待は(いい意味で)裏切られることになったのでした。ある日、台湾版は「もちろん、やりますとも、言われずとも」という堂々としたたたずまいで、我々のもとにとどいたのでした。日本語だらけの看板が、余すところなくぜんぶ中国語(繁体字)になっています!!
 
日本語版と台湾版の表紙
 
 この表紙だけで、完璧じゃないですか!という感じです。タイトルもなんかかっこいい。好多多商店超人、google翻訳によると「a lot of shops superman」とのことです。日本の「しょうてんがいくん」より強そうです。
 中身ももちろん徹底されていまして、とくにこれは…やばい…と思ったところをご紹介します。
 

もちろん全体像としてやばい

 ほんとうに細かいところまで翻訳・置きかえてくれています…!

日本の「しょうてんがいくん」全体象

こちら、日本の「しょうてんがいくん」全体像

台湾の「好多多商店超人」全体像

こちら、台湾の「好多多商店超人」全体像

モノレールくんのないぶ

モノレールくんのないぶ、というところの拡大

これくらいはお茶のこさいさい、という感じです。「極機密資訊!」

しょうてんがいくんの口元のあたり

日本版(右)の「マンボウ」という看板のグラデーションが再現されているのとか、ぐっときませんか…。訳も微妙に変えてあるっぽい

しょうてんがいくんの右肩のあたり

ここは、「キッチン富士」の下の「コスモス」がおすすめです。それと、郵便ポストのわきの貼り紙!

 台湾の出版社の方々の熱意がガンガン伝わってきて、感極まってきそうです。見ているうちに気分がもりあがり、ありがとう!好多多商店超人!となったところで絵本が終わりました。日本版を翻訳したものなので、内容は同じはずですが、やっぱりちょっとちがう「しょうてんがいくん」になってました。機会がありましたら、くらべてみてくださいー。

海を越えてめぐりあったふたりの超人

『好多多商店超人』の詳細はこちらをどうぞ。小天下、という出版社から出ています。→博客来『好多多商店超人』

日本語版の『しょうてんがいくん』もぜひ!

(編集部 秋重)

この記事に出てきた本

関連記事

バックナンバー

今日の1さつ

2024.11.23

本当に全部がすてきな絵本でした。コロナで疲れて暗い気分になる今、とても優しい気持ちになれて、静かにふるさとの小樽の海を想ったりします。想像するときはどこまでも自由です。本当に本は今とても大切なものだと思います。(60代)

new!新しい記事を読む