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編集部だより

イスラームの本作りで出会った方々

2018.02.28

 みなさんこんにちは。
 やっと昨年秋からの仕事も一息ついた編集部の藤田です。

 どんな仕事? はい、おもに図書館にむけたシリーズの編集作業です。ことし刊行するのはこれ!

 「Q&Aで知る中東・イスラーム」全5巻です。

 中東とイスラーム(イスラーム教)について知ろう! という本で、今月から来月にかけて順次刊行していきます。

 今回はこのシリーズを作っているときにお話をうかがった方をご紹介します。

 ひとりめはこの方。

メレー・アナス・ムハンマドさん。「イスラームを紹介する子どもの本ですか。なんでも協力します!」と心強いお言葉。大学では日本語で論文を書いていらっしゃいます。

 イスラーム第一の聖地であるサウジアラビア・メッカご出身のメレー・アナス・ムハンマドさんです。シリーズ第3巻『イスラームの人々・ムスリム そのくらしと宗教』でご登場いただきました。

 メッカは、イスラームの預言者ムハンマドが生まれ、神アッラーからお告げを受けた土地です。アナスさんは、子どものときから日本へのあこがれをもち、2007年に念願かなって来日。

 現在、日本工業大学の博士課程に在籍しながら、日本でエンジニアとして働いていらっしゃいます。また、サウジアラビアの文化を紹介する講演などでもご活躍中です。

渋谷の代々木上原にあるモスク(イスラームの礼拝所)・東京ジャーミイでご講演。サウジアラビアの伝統衣装ガラベイヤに身を包む

シリーズ第3巻の巻頭インタビューにご登場。ムスリム(イスラーム教徒)のくらしについてもアドバイスをいただきました。

 アナスさんにご登場いただけたことは、内容を確かにするためにも、とっても貴重でした。

 つづいては医師・中村哲なかむらてつさん。昨年夏の講演会です。

朴訥とした口調のなかにときおり鋭い眼光、の中村哲さん。アジアのノーベル賞ともいわれるマグサイサイ賞も授賞なさっています

 中村さんはお医者さんですが、アフガニスタンで井戸や水路を掘り、たくさんの人の命を救ってきた方です。会場は超満員です。

埼玉会館大ホール。1300人の会場が満員で立ち見も!

 アフガニスタンでの活動期間が33年、掘った井戸は1600本、掘った用水路の距離はなんと27km!

 砂漠が緑の大地に変わっていく様子はまるで奇跡を見るようです。しかしこれはすべて中村さんと地元の人たちがなしとげたものです。「地元の人は職がないと庸兵ようへいになる。だからこうして仕事をつくることも大事」というお話は印象的でした。この講演会をきっかけに、今回シリーズ第4巻『砂漠と石油と水と都市 中東の地理と産業』でご協力いただきました。

水路や井戸は、おもに中村さんを支援する組織「ペシャワール会」に寄せられるお金によって作られています。私は中村さんの本をたくさん買って支援しました。

 

 そしてさいごはこの方。日本ムスリム協会理事の樋口美作ひぐちみまさかさんです。

ムスリムはみなさんおやさしい。樋口さんがその代表と思えるほど寛容を感じる方です

 第3巻で監修をお願いしました。語り口、物腰ともにとってもやわらかく、私の見当ちがいの質問にもひとつひとつ丁寧にご回答くださいました。中東のイラクやサウジアラビアに10年ほどくらした経験をお持ちです。ムスリムは一生に一度はメッカに巡礼することがのぞましい、とされていますが、樋口さんも巡礼を果たされました。

 日本人ムスリムを代表するお立場ということもあり、講演や宗教関係者のシンポジウムなどで日本各地を忙しくかけまわっていらっしゃいます。

「本ができました!」とお持ちしたときにパチリ

 かけ足でのご紹介でしたが、こうしてたくさんの方のお力をお借りしつつ、あちらこちらで情報も仕入れながら本はできあがります。

 冒頭「一息ついた」と書きましたが、考えてみればすべてが終わるまで、あと2日ほどあります。

 さいごまで気を抜かないぞ!

 ではまた!

(編集部 藤田)

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アニメを見て好きになりました。ふしぎ駄菓子図鑑がお気に入りで何度も眺めて楽しんでいます。猫が好きなので、墨丸と金色の招き猫たちが出てくるとはしゃいでいます。ホーンテッドアイスとドクターラムネキットのおはなしが好きです。娘が夢中になっている様子を見るのは楽しいです。(7歳・お母さまより)

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