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編集部だより

愛、愛、愛の愛読者はがき

 こんにちは! 編集部の小宮山です。毎日、暑いですね。きょうのブログは、まずこんな写真から・・・・・・

本の中から愛読者はがきを一枚手に取る

 さて、このはがき、なんでしょう?
 
 そう、これは「愛読者はがき」です。はがき自体にそういう名前が書かれているわけではないですが、表面や裏面に、「偕成社 愛読者係 行」や「ご愛読ありがとうございます」というように「愛読」ということばが書かれています。
 
 愛読者係。あらためて書くと、熱い言葉ですね。
 
 愛読者はがきは、偕成社のみんなで読んでいます。販売部、編集部、そして編集部から著者へ。ネットやさまざまな形で感想を読む機会はありますが、手書きの感想がなによりうれしい、それが愛読者はがきです。
 はがきが届く量は、毎月まちまち。たまたま近くにあったはがきは、2か月でこのぐらい。たくさん届きました。
 
はがきの束
 
 偕成社の歴史は80年以上。これまで届いた愛読者はがきの枚数はいったいどのぐらいになるのでしょう。いつもすてきなはがきばかりで励まされています。すこしだけ、手元にあったものから、紹介してみます。
 
 子どもたちがじぶんでペンをとって感想を書いてきてくれるのが、「ディズニーアニメ小説版」。9歳や10歳ぐらいの男の子や女の子が寄せてくれるメッセージが熱いです。
 
手書きの愛読者はがき
 
 「小せつをかくのをがんばってください!」
 
 ストレートです! 愛読者はがきの世界にはいつも激励があります。
 
 こちらも同じく「ディズニーアニメ小説版」への感想。
 
手書きの愛読者はがき
 
 「友達も、いっしょに、読みました。」
 
 11歳の女の子のこの短い文から、学校の教室でのやりとりが目にうかぶようで、かわいいです。
 
 こちらは、大人気「銭天堂」シリーズへの感想。10歳の女の子です。
 
手書きの愛読者はがき
 
 「とくに、2かんの『おもてなしティー』はさいこうです。わたしもつかってみたいので、小ぜにをためようと思います。」
 
 まずは「小ぜにをためよう」というこの感じ! わかる! 準備しておきたい気持ち、わかります。子どものころのわたしも「いま、悪党がやってきたら、このネックレスに手を置いてあの呪文を言うんだ」とか「この一見犬の歯のようなものが、新種の生きものの化石だったら大変だから大事にしておこう」とか、あらゆるチャンスを虎視眈々とねらって、ひきだしにあれこれ準備していました。
 
 こちらは『生きものつかまえたらどうする?』という、自然科学の本への、大人の方からの感想です。65歳男性より。
 
 
 「先日庭で見たことない生き物を見つけました。ナメクジのようなべたべたした液がついています。太さ3㎜位長さ50㎝以上。ビンに土を入れ、中に入れています。飼えますか?」
 
 わあ! 50㎝以上って! それは驚きますね。「飼えますか?」っていう最後の言葉が、優しいです。「つかまえたらどうする」のか、こんど担当者にきいてみましょう。
 
 最後はこの1まい。竹下文子さんと鈴木まもるさんの「のりもの絵本」シリーズへの感想。2歳のお子さんをもつご家族が書いてくれました。
 
 
 「ふみきりがたくさん出る絵本を作って下さい。」
 
 いいですねー。延々とふみきりが出てくる絵本があったら、うちの2歳の子も、きっと興奮することでしょう。こんなふうに、目の前にいる子どもからでてくる「いま欲しい!」という要望をお母さんやお父さんがすくいとって書いてくれるのも、愛読者はがきの楽しいところです。
 
 愛にあふれた言葉がうれしい「愛読者はがき」の紹介でした。これからも、ずーっと楽しみに待っています! はがきを引用させていただいたみなさま、ありがとうございました。
 
(編集部 小宮山)
 
おまけ:偕成社のウェブマガジン「Kaisei web」のトップページで、毎日「今日の1さつ」として、愛読者はがきを1まい紹介しています!

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今日の1さつ

真っ黒な表紙にこれ以上ない直截な言葉「なぜ戦争はよくないか」の表題にひかれ、手にとりました。ページを繰ると、あたたかな色彩で日常のなんでもない幸せな生活が描かれていて胸もホッコリ。それが理不尽な「戦争」によって、次々と破壊されていく様が、現在のガザやイスラエルと重なります。(70代)

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