こんにちは。すっかり春ですね。今年は満開の桜を見られなかった編集部の藤田です。なぜなら私は4月1日から5日まで、イタリアのボローニャへ行っていたからです。
今回はそのレポートです。
このボローニャのブックフェアでは、なにが行われているのかというと…
・ビジネスとして→世界じゅうの出版社が版権の売買をする。
・お祭りとして→ボローニャ・ラガッツィ賞(すぐれた絵本に贈られる賞)や、リンドグレーン記念文学賞の発表がある
・ーや作家をめざす人→出版社に直接じぶんの作品の売りこみをする
こういったことが、広大な展示場で、熱気をもってくりひろげられます。出展は98の国や地域から1200社、期間中に訪れる人はなんと2万5000人!
私はもちろん仕事なので、40社ほどの世界各国の出版社をまわって、イチオシの新刊などを見せてもらいます。
これは私がスペイン・バルセロナの出版社とミーティングしているところです。担当の方はベネズエラご出身。こうして世界じゅうの人に出会い、情報交換ができるのも、ボローニャ・ブックフェアの魅力です。
今年のリンドグレーン賞は、ベルギーの作家バルト・ムイヤールトさんが受賞なさいました。発表の会場は超満員です。
こちらは、世界じゅうのイラストレーターさんたちが自分の作品を貼り付ける壁です。連絡先が切り取れるようになっていて、世界じゅうから集まる出版関係者にアピールできます。
こちらでは編集者に作品を見てもらおうと、出版社のブースにイラストレーターさんの長い列ができています。これもボローニャならではの光景ですね。
すごい熱気!
イタリア北部にあるボローニャは、ヨーロッパで最古の大学であるボローニャ大学などもあり(コペルニクスやガリレオ・ガリレイもここの学生だった!)、歴史のある美しい町です。そんなこともあいまって、このブックフェアは、いちど行くと本当にとりこになってしまいます。
子どもの本に関わっていらっしゃる方、子どもの本に興味を持っている方は、ぜひいちど行ってみてはいかがでしょうか。刺激になること、まちがいなし! です。
それではまた!
(編集部 藤田)