3日目
3日目は同じスタッフォードの劇場で。いくつもの学校からバスに乗って集まってきた子どもたちを前にしてのトークショーです。5つの学校から300人以上の子どもたちが集まりました。
今日も岩佐さんは着物姿。子どもたちはうっとり。
本にまつわるお話のあと、岩佐さんは日本語で、キャシーさんは英語で朗読をなさいました。とても静かにみんな耳を傾けていました。
そして、高畠さんがちょっとずつ絵を描いてみんなに「なんでしょ? なんでしょ?」とたずねるゲームになると、客席のあちこちから元気な声が次つぎと。ちょっとだけひいた線が、ゾウの耳になったり、ペンギンのクチバシになったり……どんどんできあがっていく絵に子どもたちは「マジックみたい~~」
みんながわかるような完成間近の絵になったときは「なんでしょ? なんでしょ?」というと、耳をふさぎたくなるほどのすごい声で全員が「じら~~ふ~~~~~(きりん)」
大盛況、大きな拍手で会は終わりました。終了後、高畠さんは5つの学校に、1枚ずつ絵を描いてプレゼントなさいました。
言葉も違う海の向こうの遠いイギリスで、大人や子どもたちと心が通じあうようなイベントに参加できて、岩佐さんも高畠さんも、そして言葉をつないでくださったキャシーさんも大感激の旅でした。
アフリカのたいくつなキリンが「地平線の向こうにすむきみへ」書いた手紙が、初版から16年たってほんとうに届いたことを実感しました。
(編集部 千葉)