2017年9月。『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』の著者・岩佐めぐみさんと、画家・高畠純さんが、イギリスでの本の好評をうけて、現地で開かれる、「チルドレンズ ブックショー(The Children’s Bookshow)」に招待されました! 3日間にわたるイベントのレポートをお届けします!
1日目
『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』(岩佐めぐみ 作/高畠純 絵 2001年初版)は、小学校中学年向きの読みものです。
この本はいままでに、韓国、中国、ブラジル、メキシコ、台湾、ドイツで翻訳出版されていました(ドイツ語版のイラストはドイツの画家によるもの)。
初版から16年たった今年、英語版が出たことがきっかけとなり、9月に作者の岩佐さんと高畠さん、英語版翻訳者のキャシー平野さん(「守り人」シリーズの翻訳者でもあります)がイギリスのブックショーの招待を受け、現地で3つのイベントを行いました。その報告です!
*
今年15回目となるイギリスの「チルドレンズ・ブックショー(The Children’s Bookshow)」は、2か月にわたり、さまざまな絵本作家や著者が、トークショーをしたり、学校を訪れてワークショップをしたりするものです。海外からお客さまを迎えることもあるとのこと。『ぼくはアフリカにすむきりんといいます』(“Yours Sincerely Giraffe”)は、ブックショーの総合プロモーションをなさっている方が「ほんとにいい本! ワンダフル!」と思ったので、ぜひ日本から招待しようと考えたとのお話でした。うれしいことです。
今年の参加者はこんな方たち。ジョン・バーニンガムや、キティ・クローザーなどのお名前もあります。
チルドレンズ・ブックショー
http://www.thechildrensbookshow.com/
さて、最初のイベントは、ロンドンにあるフォイルズという本屋さんでのトークショー。この本屋さんは1903年から続く老舗の本屋さんです。
中はこんな感じで、本が楽しそうにそこここに並べられています。店内は改装されていて、とてきれいです。ジョン・レノンの歌を絵本にした新刊『Imagine』がどこの本屋さんでも平積みになっていました。
あ、キリンの本見つけた!
こんな舞台で始まりを待ちます。
70〜80人が参加してくださいました。最初に高畠さんがライブペインティングでご挨拶。
絵本や児童書研究をなさる大学の先生マシュー・トビン氏の進行でこの本ができたいきさつや、日本語を英語にという翻訳の難しさ、日本のカルチャーと児童書ということにまで話は広がりました。岩佐さんは、素敵な着物姿で登壇なさいました。
サイン会では、それぞれといろんなお話をなさったようです。半分ほどが日本人の方でしたが、何十年ぶりに日本語を話したわ、という方もいらしたとか。