きょうはクリスマス。あっというまに今年もあとすこしで終わりですね。町もにぎわうこの季節、「よいお年を!」っていいながら別れる人たちを見るのが(もちろん、自分がいったりいわれるのも)とてもすきです。
みなさんはお正月、どんなふうに過ごしますか? 僕はいつも、実家にかえってのんびりとごはんを食べながら、ひたすらだらだらしています。 という方もいれば、初売りのお買いものにでかけたり、はたまた海外で過ごしたり…いろいろなお正月がありますよね。
偕成社で2014〜16年に刊行した「世界のともだち」というシリーズでは、世界各国の子どもたちのくらしを取材しています。きょうはその中から、ロシアとペルーのお正月をご紹介します!
まずは日本にほど近い、ロシアのウラジオストクのお正月。
右下の写真は「バーニャ」サウナのようなもので、中でジュースを飲んだりするそう
ロシアではソ連時代から、「ダーチャ」とよばれる簡素なつくりの別荘をもつのがあたりまえ。セミョーンは、お父さんがほぼひとりで建てた(まじで!)という小さな入り江沿いのダーチャで新年をむかえます。
ロシア正教のクリスマスはユリウス暦で決められているので、毎年1月7日。そのため、新年をさきにお祝いして、そのあとにクリスマスを祝うんだそうです。なんだかふしぎな感覚ですが、クリスマスのわくわく感がすこし長続きする感じがしていいかもしれません。
クリスマスといえば、やっぱりプレゼント。セミョーンがこの年もらったのは、あたらしい携帯電話でした。いいなあ!
おつぎはびゅーんと飛んで南米のペルーから。
アマゾン生まれのウリーセスは、大みそかの日、親戚のおばさんのレストランへ。白身の川魚を葉っぱで巻いて蒸し焼きする「パタラシュカ」や、「大地をなべにした」という意味の「パチャマンカ」などをつくります。めちゃくちゃおいしそうです。
の写真にあるのは、なんと真っ黄色のパンツ! ペルーでは幸せをよぶ黄色のパンツをはいて新年を迎えるのが習慣になっていて、大みそかの日、店先には大量のパンツがならぶそうです。(巣鴨にならぶ赤パンツたちを見せてあげたい…)
時計が12時をまわると、「(新年おめでとう)!」
日本には「年越しそば」がありますが、ペルーでは「年越しぶどう」。今年もいいことがありますようにと、鐘の音にあわせて12粒のぶどうを食べて願うそうです。
ちなみにこれは、もともとスペインから広まってきた風習で、ぶどうが大豊作であまってしまった1909年、農家が「好運をよぶ12粒のぶどう」として人々にふるまったのがはじまりだといわれています。
いろいろな国のいろいろなお正月。すごしかたは違いますが、あたらしい年をいいというにぎやかでたのしい雰囲気がつたわってきますね。今年はどんなふうにすごそうかなあ。
では、あたたかくして、みなさんもよいお年を!
(編集部・丸本)