みんなやっぱり犬が好き……というわけで、犬の絵本がでました! 『おやすみ わんちゃん』(なかむらみはる・作)です。「犬」がいっぱい出てきて、かぞえて楽しい絵本です。本のタイトルこそ「わんちゃん」となっていますが、このわんこ、著者の中村さんがずっと描き続けているもので、正式名称は「犬(いぬ)」です。
わたしと「犬」の出会い
会社の近くに「かもめブックス」という、ちょっと小さめのしかし魅惑的な書店さんがあります。早く会社を上がれた日や、なんとなくまっすぐ家に帰りたくない、でもジムは昨日行ったしな……みたいな日に、会社の玄関を出ていつもと違う方向に曲がり、とにかくまっすぐ歩いて向かいます。
かもめブックス。お茶もできたりして居心地のいい書店さんです
2020年の夏のある日、同じようにかもめブックスに向かいました。そこに、「犬」がいました。
中村美遥さんの個展(あとから伺ったら、初の個展だったそうです)が開催されていたのです。犬かわいいなー犬だなー、犬がふとんでねている……夢……犬なんだけど、なんか人間の子どもみたいな感じもあるなー、いろんな犬がいるわ……よく見るとこれはあの人に似ている、○○の子どももよくこういううごきをしているねえ、とかとめどなく思っていました。わたしは(どちらかというと、とかでなく)圧倒的に「犬派」でありますので、「やっぱり犬はかわいい、それを再確認させてくださってありがとうございました……よいものをみた……」と思いながら芳名帳にメールアドレスをのこしつつ、大満足で帰途につきました。
こんな個展でした
個展のようす。「犬」がいっぱいいました……
なんと、グッズもいろいろあったのです……!
それから数日
それから数日、たびたび頭の中にあの「犬」が現れました。かわいかったなー、いい「犬」であったな……としみじみしていました。すると、「ピコン」とメールが入ったのです。「犬」の描き手である中村美遥さんからでした。ワオ。渡りに船とばかりに「犬を絵本にしませんか?」とお返事を書いているわたしがいました……。
というのが
この絵本のはじまりです。そこから中村さんと打ち合わせを重ね、ラフを描いていただき、企画が通り、原画を描いていただき……とつづき、デザインを佐藤亜沙美さんにお願いし、図書印刷さんが素敵に印刷してくださって……、ついにできたのがこの絵本です!
犬がふとんをもってきています。おやすみのじゅんびかな……?
とりあえず、1わんこ
いっしょにねられるかな、2わんこ……こんな感じでどんどん犬がふえます。さいごはいくつになるでしょう?
犬はやっぱりかわいい
いやはや、かわいい絵本になりました。著者の中村美遥さんは、イラストレーターになってからずっとこの「犬」を描きつづけています。広告のアニメーションやウェブ連載、バンド、Lucky Kilimanjaroのグッズなどで犬が活躍してきました。InstagramやTwitterでも犬をアップされているので、ぜひフォローしてみてください〜!
インスタです。犬まみれです!
iPhoneケースや、ぬいぐるみも……ぜんぶ「犬」!
というわけで、「犬」を見かけたら「おっ!あの犬だ……」とぼんやりでも思ってもらえたらうれしいです〜!
写真だとわかりづらいんですけど、カバーがプリプリしていてちょうかわいいです。書店でぜひたしかめてみてください
見返しはこんな感じ! デザイナーの佐藤亜沙美さんが「犬」は大きくなってもかわいいんだよね〜と言って大きくしてくださいました
(編集部・秋重)