自然とふれあう機会がふえる夏休み。昆虫やカエル、トカゲなど、身近な生きものの観察をしたい子どもたちにおすすめなのが『生きものつかまえたらどうする?』(秋山幸也 文/松橋利光 写真/こばようこ 絵)です。

つかまえるところから、観察して放すところまで。この一冊で全部わかる!
本作では、身近な生きものの見つけかた、つかまえかた、持ち帰りかた、飼いかた、観察のポイントまでを、豊富な写真やイラストとともにわかりやすく紹介しています。

まずは、生きものを探すところからスタート。公園や庭の日陰のじめっとした場所、草が生いしげる空き地、池や田んぼの水辺など、生きものが見つかりやすい場所ごとに、どんな生きものが暮らしているのかを紹介し、見つけるためのポイントを解説します。

見つけたら、いよいよつかまえてみましょう。たとえばアマガエルなら、とまっている葉ごと両手でそっと包みこみ、草をしいたプラケースに入れて持ち帰ります。本作では、こうしたつかまえかただけでなく、家での飼育方法や観察のコツ、そして自然へ返すまでの流れも丁寧に説明しています。
「つかまえたあと」を大切にする一冊
本作の最大の特長は、「つかまえたあと」のことまでしっかり書かれている点です。
作者で博物館の学芸員・秋山幸也さんは、本作の冒頭で子どもたちへ次のようなメッセージをおくっています。
野生の生きものをつかまえるのは、どきどきして、とても楽しいことです。でも、ただつかまえるだけで、生きものを弱らせたり、死なせたりしてしまうのはよくないことです。つかまえて少しだけ観察をしてみたい、家につれて帰って飼ってみたい、そんな気持ちで生きものさがしをしてみませんか。生きものをきずつけないためのあつかいかたのこつや、食べもの、動きかたなどの特徴を知っているだけで、生きものに近づいたり、手にとったりすることができます。
「つかまえること」だけではなく、「命を大切に観察し、元の場所へ返すこと」までを子どもたちに伝えてくれるのが、この本ならではの特長であり、刊行以来、多くの読者に支持されてきた理由でもあります。
生きもの観察が大好きな子どもはもちろん、「自然に親しんでほしいけれど、生きものの扱い方がわからない」という保護者にも、安心しておすすめできる一冊です。
*同じシリーズに『海の生きものつかまえたらどうする?』があります。ぜひ合わせてご覧ください。



