『ぷっくり ぽっこり』(中村至男 作)は、中心に丸い穴があいたボードブック。実はこの穴には赤ちゃんがよろこぶしかけが! どのようにつかって読むのでしょうか? 今回は、0歳から長く楽しめてお出かけにもぴったりな、この作品をご紹介します。

しかけの正体は、指! 絶妙な「ぷっくり」は、さわってもさわられても気持ちいい
『ぷっくり ぽっこり』は、表紙も中身も、「顔」でできています。おひさま、くも、みかん、りんご……さまざまなものが登場しますが、どれも中心の鼻の部分に、丸い穴があいています。
この穴に、大人の指の腹部分を押し当ててみると……

ぷっくり! 丸くてぷくぷくした鼻ができました!
そう、これは、指の腹を押し当てて「ぷっくり」「ぽっこり」させて楽しむしかけ絵本なのです。
とてもシンプルなしかけですが、ぷっくりした鼻を押してみると、人の指ならではのさわりごこちで、ふしぎな気持ちよさがあります。さわられる指の方も、くすぐったくて気持ちいい!
おすすめの楽しみ方は、大人が指を「ぷっくり」させて、お子さんにさわってもらうことです。0歳の小さな赤ちゃんでも、お膝に乗せて大人が「ぷっくり」させると、自然とお子さんが「ぷっくり」に手をのばし、なでたり押したりします。

1歳、2歳ごろになると、「ぷっくり」が出てくること自体がおもしろくなり、にっこりしたり大笑いしたり! 「ぷっくり」を押す力も強くなり、さわられる大人も、くすぐったかったり、時には痛かったりして、思わず笑顔がこぼれます。
どのページもカラフルで、食べ物や乗り物も登場するので、それぞれにお気に入りのページがみつかります。
小さな手のひらサイズは、お出かけにもぴったり!
この本は、「小ささ」も特徴です。「ぷっくり」させやすいよう、大人の手のひらほど(11cm×11cm)の大きさなのですが、これがお出かけにももってこいの、すばらしいサイズ感! 移動中などに飽きてしまったときにさっと取り出せば、すぐに「ぷっくり」でき、楽しい時間を過ごすことができます。
作者の中村至男さんは、グラフィックデザイナー、アートディレクターとして活躍し、ユニークな絵本も多数手がけています。本作は、そんな中村さんがはじめて手がけた赤ちゃん絵本です。
ありそうでなかった、新感覚のしかけ絵本。ぜひお手にとってみてください。