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絵本&読み物案内

全身をひらいて、みずみずしい森を感じる。第31回日本絵本賞受賞作『もりのあさ』

2026.06.08

みずみずしい朝の森と、密やかな夜の森。『もりのあさ』(出久根 育 作・絵)は、朝と夜、それぞれの森の美しさを、女の子の豊かな感性を通して描いた一冊です。

におい、音、空気。全身で感じる森の美しさ

 朝もやが残るころ、女の子は木いちごを摘みにひとり森へ向かいます。

 くるみの葉っぱの、甘酸っぱいにおい。足の裏に感じる、しっとりとしてやわらかな苔に覆われた地面。草はらの朝露に映る、小さな森の姿。風に揺れるトウヒの木が、ギギギと軋む音……。誰もいない朝の森には、澄みきった空気と豊かな気配が満ちています。

 いつも木いちごを摘むお気に入りの場所で、女の子は目をつぶって夜の森へと思いをめぐらせます。花々は静かに息づき、フクロウは大きな目を開けて森を見張っている。眠る小鳥たちはどんな夢を見ているのだろう。女の子の想像は、静かで幻想的な夜の森へと読者を誘います。

第31回日本絵本賞受賞作

 『あめふらし』『マーシャと白い鳥』などで知られるチェコ在住の絵本作家・出久根育さんによる本作は、第31回日本絵本賞を受賞しました。美しい筆致で描かれる、朝の清々しい光と夜の幻想的な気配が見事に響き合います。

 ページをめくるたびに、まるで自分自身が森の中にたたずみ、胸いっぱいに空気を吸い込んでいるかのような感覚に包まれます。木々の香り、動物たちの気配、足元の苔のやわらかな感触までがあざやかに伝わり、五感がゆっくりと開かれていくようです。

 新緑が芽吹く春はもちろん、森の気配を感じたくなったときに、季節を問わず手に取りたくなる絵本です。

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今日の1さつ

2026.06.08

めちゃくちゃ笑いました!!おもしろすぎて即買いです!!繰り返しの絵本ですが、なんとなく想像できるものと全く想像つかないものがあるので最後までずっと楽しく読めました。親子3人の想像力にびっくりした表情がツボです。ストーリー、絵、セリフ、想像力!と、とにかく全てにおいて最高でした。(読者の方より)

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