
2026年5月28日に『いもうとのデイジー 男の子だと思っていたきみを、女の子としてうけいれるまで』の読書会が開催されました。
訳者の松浦直美さんのほか、『子どもの本でジェンダーレッスン』(かもがわ出版)の著者チームでジェンダー論研究者の藤木直実さんはじめ、吉良智子さん、神保和子さん、中西恭子さん、宮下美砂子さんが参加しました。
藤木さんによる『いもうとのデイジー』レビューでは、まず、原書にはなかった日本版副題と、帯や紹介文の「ある家族の実話」という文言の効果が指摘されました。また、類書にはない本書の特徴として、トランスジェンダーの子どもと家族のかかわりを、そのきょうだいの視点から描いている点が特に取り上げられました。
さらに、きょうだいの複雑な心情にフォーカスしている一方で、親の内面の葛藤は遠景になっており、すべてを描かない余白が絵本表現としての豊かさにつながっていることなど、さまざまな角度から『いもうとのデイジー』を読み深めていきました。
松浦さんから出版までの経緯を話していただいたほか、絵本自体だけでなく出版社による紹介文、作家・天川栄人さんによる書評まで多角的に読み合えた、とても有意義な読書会となりました。
編集部 佐川


