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偕成社文庫100本ノック

第42回(プレイバック中!)

怪談

『怪談』 小泉八雲 作/平井呈一 訳

 例年、9月の上旬というとまだまだ暑い日が続いている印象でしたが、今年はすでに秋の様相を呈していますね。
 みなさんはこの夏何をされましたか? 海水浴や花火大会、夏祭りなど夏の定番のイベントを満喫された方も多いのでしょうか。でも、夏と言えば忘れてはならないのが“怖い話”ですよね!?

 と、いうわけで今回は夏の終わりに『怪談-小泉八雲怪奇短編集-』をご紹介しようと思います。
 作者、小泉八雲は出生名ラフカディオ=ハーンというギリシア生まれのジャーナリストで、元々『古事記』の英訳を読んで日本に興味を持ち、アメリカの出版社の依頼を機に来日、すぐに日本の風土・風俗に魅せられました。その後縁あって出雲の国で英語教師をすることになり、旧松江藩士の娘・小泉節子と結婚、日本に帰化し、名を“八雲たつ出雲”という古歌にちなみ八雲と名乗ります。
 この本にはそんな八雲が見聞きした日本の古典や中国の説話をもとに作りなおした怪異談が19収録されています。

 私のお気に入りは「和解」です。ある男が京都から遠国に仕官する際に女房と離縁し、別の若い娘と縁組をし直します。ところが都を離れてしばらくすると、二回目の結婚も幸せでない事がわかってくると同時に都での前の女房との生活のことを思いだすようになります。幾年かの後地方での任務が明けた男は二度目の女房を親の元に返すと、急いで都に戻り、前の女房の元を訪ねます。前の女房は前と変わらぬ姿で男を迎え入れますが……。

 その他、「雪女」・「ろくろ首」・「耳なし芳一の話」など、おなじみのお話もありますよ!

(販売部 今村)

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とつぜん魔女が現れていろいろな話を聞かせてくれるということが不思議で一気に読んでしまいました。岡田さんの本は他の本も場所が学校のものが多くていろいろ想像しながら読めるので何度も読みました。(11歳)

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