朱川湊人
小手鞠るい
瀧羽麻子
小手鞠るい
村中李衣
竹田津 実
富安陽子
たかどのほうこ
岡田 淳
29件
絵本&読み物案内
ケストナーといえば、まっさきに思いうかぶのが『飛ぶ教室』。日本では児童文学作家として知られていますが、実は彼は詩人、作家、ジャーナリストとしても活躍したマルチな人でした。そして、ナチス政権下で国外へ避難しなかった勇気ある作家でもあります。『…
書評コーナー『博物館の少女 騒がしい幽霊』( 富安陽子 著)
前作『博物館の少女 怪異研究事始め』に続いて、物語のミステリアスな展開の面白さに惹かれて一気に読むことができた。近代化が進み、古いものと新しいものがせめぎ合う明治時代だからこそ起こりうる、あやかし譚を楽しむことができ、大満足である。
編集部だより
これまで、『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』『ある晴れた夏の朝』など、読み物(フィクション)を中心に本を編集してきました。今回、その読み物の「企画の立て方」というお題をいただいたので、それについて、思うところを書いてみます。
絵本&読み物案内
2024年国際アンデルセン賞日本代表候補に選ばれ、国内外からますます注目をあつめている児童文学作家・岩瀬成子さん。今回は、子どもの心を繊細にとらえる岩瀬成子作品をご紹介します。
作家が語る「わたしの新刊」
「美人で、優しくて、がんばり屋さん。顔に似合わず、毒舌家。」小手鞠るいさんがそう語る、中年になって視力を失ったお母さんを描いた本が、同時期に2冊出ました。絵本『うちのおかあちゃん』と、エッセイ『お母ちゃんの鬼退治』です。今回は『お母ちゃんの…
絵本&読み物案内
生きるってどういうことだろう。なぜ私はいま生きているんだろう。どうせいつか死ぬのに、生きる意味ってあるのかな。自分にこう問いかけたことがある全ての人に読んでほしいのが『きみはなぜ生きているのか?』(中島義道 作)です。
絵本&読み物案内
2011年3月11日に発生した、東日本大震災。毎年3月がやってくるたび、私たちはその日を思い出します。今回ご紹介する読み物『石を抱くエイリアン』(濱野京子 作)の主人公とその友人たちは、1995年生まれ。2010年4月に中学3年になり、20…
編集部だより
今年、2022年は、日本に博物館が誕生してからちょうど150年になります。それを記念して、この秋には、東京国立博物館が所蔵するすべての国宝を展示するという夢のような展覧会が企画されているそうなので、今からとても楽しみです。
編集部だより
こんにちは。編集部の早坂です。今回は、私が編集を担当した『ある晴れた夏の朝』(小手鞠るい 著/タムラフキコ イラスト)の原稿を依頼するにあたって、そのモチーフとなった人物と映画についてお話しします。
絵本&読み物案内
『過去六年間を顧みて』は、絵本作家かこさとしさんが小学校6年生のとき、小学生時代をまとめる課題のために描いた絵日記を収録した本です。絵もふんだんに入ったその原稿は、後の絵本作家の姿を予見させ、かこさとしさんの源流ともいえる魅力がつまっていま…
偕成社文庫100本ノック第85回(プレイバック中!)
みなさん、手紙は好きですか? 最近はメールやSNSでのやりとりが盛んで、紙にペンで書く手紙、というと少し身構えてしまうかもしれません。
書評コーナー『野原できみとピクニック』( 濱野京子 著)
児童文学やYAのなかには、「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)のコンセプトのように「知る→わかる→動かす」というような役割を果たそうとするものがある。たとえば、社会的にあまり認知されていない「ヤングケアラー」を描いた濱野京子『wit…
書評コーナー『オール・アメリカン・ボーイズ』(ジェイソン・レノルズ/ブレンダン・カイリー 作 中野怜奈 訳)
4年に一度の大統領選挙で、トランプが相手候補に対しなりふり構わぬ悪口雑言を投げかける姿をテレビで見ていると、アメリカの民主主義や倫理観がどうなっているのか、様々な疑問がわいてくる。そして、人種差別や性差別に関わる事件も後を絶たない。そんな中…
偕成社文庫100本ノック第81回(プレイバック中!)
「アンネの日記」を読んだことがあるでしょうか? 私は幼いころ愛読し、それが心に残っていて(もちろん、それから日記をつけはじめたのは言うまでもありません。)、数年前、オランダにあるアンネ・フランクの家に行ったことがあります。
偕成社文庫100本ノック第47回(プレイバック中!)
『あしながおじさん』という本はご存知でしょうか?孤児院で育った女の子ジュディが、後見人のおじさん(と言っても若いのだけれど)に宛てた、彼女の大学での日々を報告する手紙だけで書かれていて、最後にはあっと驚く役割でおじさんも登場する、とてもおも…
絵本&読み物案内
8月15日は、終戦の日。そして8月6日、9日は、広島・長崎に原爆が投下された日です。毎年8月になると、多くの人が「戦争と平和」について考えます。 偕成社でも、戦争と平和をテーマにした本を多数刊行しています。きょうはその中から、それぞれちがう…
書評コーナー
どきどきして、ページをめくる手をとめられなかった。 読み終わったとき、蝉の声がじーんとやかましく響いた。 わたしはその声にびっくりして、『わたしが少女型ロボットだったころ』を読んでいた間中、蝉の声が聞こえなくなっていたことに気づいた。
作家が語る「わたしの新刊」
アメリカの高校に通う15歳のメイは、先輩たちから、夏休みにおこなわれる公開討論会への参加を求められる。テーマは、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非について。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系人のメイのほか、アイルランド系、中国系、…
偕成社文庫100本ノック第30回(プレイバック中!)
この本には、表題の「阿Q正伝」「故郷」をはじめ、全部で6編の小説が入っています。今回は「阿Q正伝」についてのおはなしです。
偕成社文庫100本ノック第24回(プレイバック中!)
ポール・ギャリコという作家が書いた『白雁物語 スノー・グース』をご紹介しましょう。 この本には、短編が二編入っています。(「スノー・グース」「小さな奇跡」)
絵がかわいいです。最近手をふることを覚えたのでちょうどいいなと思って手にとりました。(0歳・お母さまより)