朱川湊人
小手鞠るい
小手鞠るい
村中李衣
竹田津 実
瀧羽麻子
富安陽子
たかどのほうこ
岡田 淳
25件
〈書評〉リックとあいまいな境界線( アレックス・ジーノ 作/島村浩子 訳)
自分と似たような人を物語に見つけることが、その後の人生に影響を与えることがある。本書は自分の性のあり方に悩む中学生の男の子リックが主人公の物語だ。 リックは親友のジェフのように女の子に興味を持つことはないし、父さんに「好きな女の子はいない…
今週のおすすめ
あなたのお母さんは、あなたから見て、どんな人でしょうか? 頼りになる人? ちょっと怖い人? 友だちみたいになんでも話せる人? 『わたしのママはしずかさん』(角野栄子 作/小谷あかね 絵 偕成社文庫)の主人公リコは近頃、自分のお母さんがあまり…
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『放課後の読書クラブ』は、50冊以上の本を紹介しながら、作家の小手鞠るいさんが「読むことの楽しさ」をつづった一冊。読者からの「書くこと」に関する悩みに答えた『放課後の文章教室』につづくエッセイ集、2作目です。
〈書評〉『アンナの戦争––––キンダートランスポートの少女の物語』( ヘレン・ピーターズ 作/ 尾﨑愛子 訳)
「あたえられた機会はすべて最大限に生かす」 『アンナの戦争』にはこの言葉が何度も出てくる。主人公の少女アンナが、12歳にして両親と離ればなれになったとき、列車を見送る母親はアンナにこう言った。「幸せになるように努力しなさい。いつも人にやさし…
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国際アンデルセン賞受賞作家・上橋菜穂子さんの代表作「守り人」シリーズ、一度は耳にしたことがあるでしょうか。本作は、10巻+外伝3巻からなる長編シリーズです。長い、と思うかもしれませんが、一度その世界に入ると最後は読み終わるのがもったいないと…
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2024年国際アンデルセン賞日本代表候補に選ばれ、国内外からますます注目をあつめている児童文学作家・岩瀬成子さん。今回は、子どもの心を繊細にとらえる岩瀬成子作品をご紹介します。
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今回ご紹介するのは『クラバート』。「大どろぼうホッツェンプロッツ」シリーズでもおなじみの、ドイツの児童文学作家、オトフリート・プロイスラーが手がけた長編ファンタジーです。
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みなさんは、骨董と聞いて、どんなものを思い浮かべますか? どう使うかわからなかったり、古めかしかったりして、一見役に立たないようにも見えるもの。それが、骨董です。でも、骨董にはひとつひとつ、歴史が秘められているのです。今回ご紹介する読み物、…
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「きつねの窓」をはじめ、数々の作品を遺した安房直子さんの作品、みなさん1作は読んだことがあるのではないでしょうか。「安房直子コレクション」(全7巻)は、安房さんの代表的な作品71編を、テーマ別におさめた童話集の決定版です。安房直子ワールドに…
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「きみが考える・世の中のしくみ」シリーズ(峯村諒子 作・絵)は、政治や憲法など、世の中を動かすしくみについて、楽しい絵とストーリーで紹介する全4巻のシリーズ。
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好きなものに没頭できる時間っていいですよね。「ぼくのまつり縫い」シリーズ(神戸遥真 作/井田千秋 絵)の主人公・針宮優人(ハリくん)は、お裁縫やフリフリしたかわいいものが大好きな中学生。でも学校では、周りの目を気にして、自分が好きなものを隠…
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「アサギをよぶ声」(森川成美 作/スカイエマ 絵)は本編3巻+アサギの孫のヤヒコが主人公の特別編1巻のシリーズです。狩猟と採集をして暮らす村を舞台に、主人公のアサギという少女の成長を描きます。悩み、後悔しながらも、まっすぐに進むアサギの頑張…
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ウェイサイド・スクールは、そもそも、建てられたときからへんてこでした。本当は横一列に30の教室を並べて建てるはずが、ちょっとした手違いで縦方向に、つまり、30階建になってしまったのです!(とはいえ、校庭が広くなって子どもたちは喜んだとか)こ…
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舞台はとある欧州を思わせる国。貧しく暮らす少年ノアは、怪しげな男爵から「修道院からある本を盗んでほしい」という依頼を受けます。しかしそれは、選ばれし者だけが読める魔導書〈サロモンの書〉でした───。「実に『物語』らしい『物語』」「ファンタジ…
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『日小見不思議草紙』(藤重ヒカル 作/飯野和好 絵)の舞台は、県の中央部にある、しずかな古い町、日小見市。どこにでもありそうなこの町では、実は江戸時代、ふしぎな出来事が数多く起こっていたのです……。きょうは、藤重さんのデビュー作で、日本児童…
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誰もいないのに背後にふと気配が……幽霊の存在を感じたこと、ありますか? あなたの想像する幽霊はどんな性格でしょうか。さびしがりや? 乱暴? やさしい? 『幽霊派遣会社』(エヴァ・イボットソン 作/三辺律子 訳)は、この世に存在するいろんな性…
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小学校の理科で習う知識をヒントに学校でおこる不可思議な事件の謎をとく、科学×ミステリーシリーズ! 理科は苦手だったという著者のあさだりんさんが、お子さんと参加した科学教室をきっかけにそのおもしろさに開眼し、謎解きとかけあわせて書きあげた連作…
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みなさん、海外児童文学はお好きですか? 外国の暮らしや食文化にふれられる海外児童文学には、ストーリーの他にもさまざまなおもしろさがありますね。偕成社でも、多くの海外児童文学作品を刊行しています。今回はその中でもイチオシの作品3冊と、それぞれ…
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小学校ではじまる「歴史」の勉強。数百年、千年以上前の話にいまいち興味がわかないという子もいるかもしれません。でも、すこし目をこらして周りを見てみると、意外と身近なところに歴史のかけらをみつけることも! 「歴史探偵 アン&リック」(小森香折 …
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「とにかく文章を書くことが好き」という、作家の小手鞠るいさん。絵本から文芸書まで、幅広い分野で数多くの作品を手がけ、活躍されています。 今回ご紹介する『放課後の文章教室』は、そんな小手鞠さんが、若い読者からの文章に関する質問や悩みに答える、…
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「勉強しなさい」「片付けなさい」親からの言葉に誰しも一度は反発する気持ちを抱いたことがあるのではないでしょうか。『いいたいことがあります!』(魚住直子 作/西村ツチカ 絵)の主人公、小学6年生の陽菜子もそのような一人。納得いかない気持ちを抱…
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親でもなく、学校の先生でもない「おじさん」との出会いが、内気な小学5年生の主人公・千春を少しずつ変えていく……。 『たまねぎとはちみつ』は、『うさぎパン』をはじめ文芸書を数多く手がける瀧羽麻子さんが、はじめて子ども向けに書いた物語です。挿絵…
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千葉県の房総半島の五井駅を始発とし、養老渓谷の先の上総中野駅までをむすぶ、小湊鐵道。かこさとしさんの絵本『出発進行!里山トロッコ列車 小湊鐵道沿線の旅』は、この鉄道に新設された「里山トロッコ列車」の沿線の旅を描いた、知識絵本です。いったいど…
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『二分間の冒険』など、数々の人気作品をてがける岡田淳さんが、今年作家デビュー40周年をむかえます。実は岡田さんは、作家である前に、2007年に定年退職するまでずっと、小学校の図工の先生でもありました。今回はデビュー作『ムンジャクンジュは毛虫…
絵がかわいくて好き。色もはっきりとしていて子どもが大好きな本です。「おめんです」と本の名前を言っただけで、急いで寄ってきます。大切にしています。(0歳・お母さまより)