デオキノコムシのテオを主人公に、小さな虫の大冒険を描いた『ちいさなむしのテオ いちにちだいぼうけん』。作者の横山寛多さんにお話を伺いました!
偕成社ではこれまでに『なんだこれは』という虫探しの絵本を刊行されている横山さん。鎌倉在住で、小さい頃から虫が大好きだったそうですね。
物心がついた頃には好きだったと思います。当時、山の近くに住んでいたので虫が身近だったことと、図鑑が好きだったことも関係あるかもしれません。
今回はデオキノコムシが主人公のおはなし絵本です。デオキノコムシを主人公にした理由はなんでしょうか?
デオキノコムシをつかまえた時に、他の虫に比べて体に対して脚が長い印象があり、虫なのに妙に人間ぽく見えたことと、キノコの家に住んでいたら楽しそうだな、と思ったことがきっかけになっています。

絵本では冒頭、デオキノコムシのテオが「キノコを たべながら へやも ベッドも つくりました。」と書いてあります。デオキノコムシの生態について教えていただけますか?
幼虫もキノコを食べるのですが、フンで家を作るようです。フンは四角くて、まるでレンガをつむように組み立てている映像をSNSで見て驚きました。絵本ではテオの住むくちきマンションの部屋は人間の部屋と同じように描きました。でも、本当のところはわかりません。機会があればおじゃましたいところです。
不思議なところはほかにもあります。まず、成虫の腹側を見ると胸毛のようなものがはえています。でも何のためなのかよくわかりません。それと、デオキノコ、という名前なのに、ハネカクシの仲間(ハネカクシ科デオキノコムシ属)というのが意外です。

これがデオキノコムシだ!(鎌倉で見つけました)
テオがもりを散歩している中で、たくさんの虫たちに会いますね! 登場する虫たちは鎌倉で会える虫たちなのでしょうか?
絵本にでてくる虫のほとんどは鎌倉で見たことがあるものですが、すこし探せば普通に見られる虫が多いと思います。わざわざ探しに行かないと会えない虫もたしかにいますが、近所を散歩しているくらいでも会える虫はいます。こちらも散歩中だし、虫の方でも散歩中に僕とでくわしていると思うと、すこしおもしろいです。


虫とり中の横山さん
虫たちのことを絵本にするとき、どんなお気持ちで描かれていますか?
虫はかっこいいしおもしろいけれど、ちゃんと描くのは難しいなぁ、と思って描いています。触角や脚の付節の数はもちろんなのですが、比率がくるうと途端に似なくなるのも難しいところです。
これから描いてみたい絵本はありますか?
ラッコの忍者の話を描きたいと思っているのですが、今のところ、友人にあらすじを話してみても、いまいちいい反応が得られないのが辛いところです。
貝を手裏剣がわりにするのでしょうか……! そちらも楽しみにしています! きょうはありがとうございました!




