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絵本&読み物案内

あなたはどの猫が好き? 猫が主役の絵本3冊

2022.02.21

突然ですが、あなたは犬派? それとも猫派ですか? 今回は猫が主役の絵本を3冊ご紹介します。猫派にはたまらない、猫の愛らしい仕草や表情はもちろん、猫との幸せな暮らしを想像しながら堪能できる3冊です。

さまざまな猫のすがたを詩文で描く『ねこねここねこ』

 1冊目は『ねこねここねこ』(ブルノー・ホルスト・ブル 文/ヤーヌシ・グラビアンスキー 絵/まえかわ やすお 訳)。お母さんに体をなめてもらっている子猫や、鏡をのぞきこんで不思議そうにしている猫、ちょうちょを追いかけている猫など、さまざまな猫が1ページずつ登場。やさしい詩文とともにのびやかな猫のすがたを描きます。

《きれい きれい》

おかあさんねこが いいました。「ねこは いつも、きれいに していなくちゃ いけないのよ。」
こねこがいいました。
「もう いいよ、もう いいったらあ。あそびに いきたいんだよお。」でも いい きもち。

《ちょうちょう》

まってくれ まってくれ、
いじめたりしないよ。
おしえて ほしいんだ。
どうやったら そらを とべるか、
ね きみ!

 登場するのは、なんと40匹以上! ぜひお気に入りの猫を見つけてみてください。

突然やってきた子猫と、なかよくできるかな? 『ねこのジンジャー』

 2冊目にご紹介するのは『ねこのジンジャー』(シャーロット・ヴォーク 作/小島希里 訳)。猫のジンジャーが好きなのは、おいしいごはんに、やさしい抱っこ。お気に入りのかごの中で、今日もすやすやと眠ります。そんなある日、ジンジャーの家に子猫がやってきました。

 ジンジャーのあとをついて回ったり、飛びついてきたり、はてはジンジャーのえさを勝手に食べてしまったり。平穏で幸せだったジンジャーの生活が、子猫によってめちゃくちゃに! たまりかねたジンジャーは、とうとう……。

 さて、ジンジャーと子猫は、なかよく暮らすことができるのでしょうか。

子猫にうんざりしたジンジャーが、庭先でうずくまっているシーン。この険しい表情と、香箱座りの前足がたまりません!

美しい四季のうつろいを描いた絵本『ハーニャの庭で』

 最後にご紹介するのは『ハーニャの庭で』(どいかや 作)。猫のハーニャが暮らすのは、山のとちゅうにある小さなお家。その家の小さな庭を舞台に、ハーニャと人間の家族、そしてそこにすんでいたり、そこを通りすぎていったりするさまざまな生きものたちの1年を描きます。

 2月。椿の花が咲いたり、渡り鳥がやってきたり。どこからか、迷い猫もやってきました。

 3月。今年もツバメがやってきました。よーく探すと、イノシシの親子も山を下りてきたようです。迷い猫とハーニャは、なかよくなったみたいですね。

 季節とともにうつろう自然の美しさを存分に描いた絵本です。

 以上、猫の絵本3冊をご紹介しました。ほかにも猫が出てくる本はたくさんありますので、ぜひお好みの猫を見つけてみてくださいね。

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