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こどもの本屋さんにいこう!

第6回

子どもの本 ジオジオ(兵庫・加古川)

長く枝を伸ばした木々の葉に隠れるように在る扉に書かれた赤い「ジオジオ 子どもの本」の文字。きっとここに運命の1冊があるにちがいない!そう思わせてくれるような素敵な外観のお店です。お話を伺ったのは「マイペースで、ぼちぼち楽しみながら仕事をつづけています」と話される、現店主の江草ミス子さん。本と子どもが大好きだったという故・元治さんとともにはじめて、この地で30年以上の歴史あるお店です。


Q お店のご紹介をお願いします。

国道2号線より少し入った静かな住宅街にあります。お店の前の大きなケヤキの木が目印です。お店の中は子どもたちが絵本を自由に見て遊ぶスペースもあり、椅子に座ってゆっくり絵本を選んでいただけるテーブルも置いています。時にはお茶をしながらおしゃべりも…。

我が家の蔵書の一部も置いています。読み聞かせの活動をされている方にはお貸ししています。

店頭での販売をしながら、毎月のブッククラブの配本、小学校の図書選書会もやっています。

Q お店をはじめたいきさつを教えて下さい。

とにかく、ジャンルを問わない本好き、そして子どもが大好きという夫が始めたジオジオです。私も、いつのまにか子どもの本の世界に引き込まれました。児童文学評論家で翻訳家の清水眞砂子さん、亡くなられた作家の上野瞭さんとの出会いにも大きな影響をうけました。

開店時、谷川俊太郎さんからプレゼントされたはがき。

Q 偕成社の本でいちばん好きな絵本と読み物(または思い出の本、注目の本など)を教えてください。

店頭でも、ブッククラブの配本でも、選書会に持っていく本にも偕成社の本は欠かせません。

児童文学では岡田淳さんには、何度かジオジオにも講演にきていただき、『ようこそ、おまけの時間に』の文庫版には夫が"解説"を書かせていただいたご縁があります。『図工準備室の窓から』の中でもジオジオに触れてくださって嬉しく思っています。岡田淳さんの数々のファンタジー作品の原点が感じとられるエッセイです。上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズ、斉藤洋さんの「白狐魔記」シリーズ、富安陽子さんの「シノダ!」シリーズなどは親子で楽しんで下さっている方が多くいらっしゃいます。ちなみに私の孫も大ファンです。

絵本では、営業の方に発売前に見せていただいた、いせひでこさんの『チェロの木』との出会いは心に響きました。エリック・カールさんの思いがつまった『えをかくかくかく』関西弁の訳が絶妙な『ぼちぼちいこか』死を描いた『ぼくはねこのバーニーがだいすきだった』も無くなってほしくない絵本です。

うんちしたのはだれよ!』『あさになったのでまどをあけますよ』…ほんとに大切な絵本がたくさんあります。絶版になりましたが『くまにてがみをかきました』『ぺろぺろ』も心に残り続けています。

Q 本選びのポイントや、はじめての本選びに困っている読者へ向けてメッセージをお願いします。

とにかく子どもたちに笑ってほしい、びっくりしてほしい、ざわざわしてほしい。おもしろかった~と思ってほしい。それにつきます。どう感じて、どう心に残っていくかは、どうぞご自由に…と思っています。

子どもたちは、まっさらで私よりもずっと優れた感性を持っている、そう思い知らされてきた34年でした。子どもに本を与えるのではなくて、たくさんの本に出会って、まず自分自身を成長させなくては…と今も思っています。どうぞご自身が楽しめる本に、たくさん出会ってほしいと思います。そしてその世界を子どもたちと共有できるなら、成長の過程の短い時間ですが、至福の時です。

Q 近所にあるおすすめのお店やスポットを教えてください。

1軒おいた隣は、表に店名は出していませんが カットの上手なおもしろいお兄さんがやっている D3という美容院です。ジオジオのブッククラブから本もお届けしています。私の髪もお世話になっています。

ジオジオ裏手の2号線沿いに doing という品揃えが豊富で、楽しい雑貨屋さんがあります。誰かに贈り物をする時はたいていここを利用します。

ジオジオから2号線を東に歩いて5分、映画館 イオンシネマ があります。仕事が終わり、夕食を済ませてからでもレイトショーを楽しめます。

車で10分、東加古川駅北側、文化センター近くに レンガ館 というカフェレストランがあります。食事もコーヒーも美味しい!そしてヘルシーです。お値段もリーズナブル!時々ランチに出かけます。ジオジオの長年の友人がやっています。

ありがとうございました!


子どもの本 ジオジオ(兵庫・加古川)

創業 1985年3月
住所 〒675-0012 兵庫県加古川市野口町野口119-9
TEL 079-426-6704
定休日 毎週水曜日、木曜日
営業時間 13:00~18:00
アクセス 東加古川駅より徒歩10分
ホームページ http://www.fan.hi-ho.ne.jp/ziozio/
SNSアカウント
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授乳スペース
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今日の1さつ

病院の待ち合い室でこの本に出会い、子ども達が大大大好きになりました。痛いことは誰でも辛いことだけれど、治すためにがんばろうというメッセージが小さな子どもの心に響くようです。予防接種の際に「少し痛いけど必要なことだからがんばろう!」そんな時に子どもに読んであげたい1冊です。(3歳、8歳・お母さまより)

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