2017年5月5日のこどもの日に、店名を新たにリニューアルオープンしたブックハウスカフェ。沢山の本に囲まれながらカフェスペースでくつろいだり、イベントに参加したりと、赤ちゃんから大人まで、みんなが本を通じて思い思いの時間を過ごせる場所です。前身のお店ではスタッフとして、いまは店長としてお店を切り盛りする、茅野由紀さんにお話を伺いました。

Q　お店のご紹介をお願いします。

世界一の本の街「神田神保町」にある、新刊の子どもの本専門店です。最寄り駅から地上までのエレベーターもあり、出口からは徒歩1分。ベビーカーや車いすなどでもアクセスしやすい立地です。

約100坪の店内で約1万冊の絵本・児童書を販売。赤ちゃん絵本から日本・海外の絵本、YA向け読み物など、ロングセラーから最新刊まで、スタッフが心をこめて選んでいます（大人の本も少々あります）。なるべく多様な本を置けるように日々棚を耕し育てています。

また、店舗の中央にカフェスペースがあり、壁沿いの書棚にぐるりと囲まれる形てカフェをお楽しみいただけます。

このお店の主役は子ども。子どもたちにとって居心地のよい本屋さんでありたいと日々がんばっています。

そして同時に、大人にも絵本の時間を楽しんでいただこうという思いから、夜は絵本バーに変身します。照明を少し落としてナイトブックショップ＆お酒を楽しむ時間に。お酒と絵本は相性がぴったりです。

赤ちゃんから大人まで、年齢、性別、国籍、言語など問わずさまざまな方が絵本を中心にして楽しめるお店を目指しています。

Q　お店をはじめたいきさつを教えて下さい。

2005年から営業開始した「ブックハウス神保町」を前身として2017年に同じ場所にカフェ＆バーを新たにプラスしてブックハウスカフェとしてリスタートしました。

Q　定期的に行っているイベントはありますか。

絵本の読み聞かせ、英語絵本を読む会、ベビーマッサージ、絵本講座、手話講座、新刊読み合い会など、いろいろなイベントを開催しております。またギャラリーが2つあり、2～3週間ごとに入れ替えをしながら展示を行っています。

Q　偕成社の本でいちばん好きな絵本と読み物（または思い出の本、注目の本など）を教えてください。

偕成社の本は新旧問わず好きなものが多く「いちばん」を決めるのは骨が折れます！

『ほらいしころがおっこちたよね、わすれようよ』我が子と楽しく読んだ思い出の本。「絵本とはこういうもの」という、謎の自分の思い込みからも自由になれた絵本です。『ジェインのもうふ』小さいころ、こんなさりげない魅力的な物語を書きたいと憧れました。『ぼくは川のように話す』新しい表現の可能性をまたひとつ見つけたような新鮮さを感じました。

インタビューに答えてくださった店長の茅野由紀さん

Q　本選びのポイントや、はじめての本選びに困っている読者へ向けてメッセージをお願いします。

たくさんある本から選ぶのは楽しいけれど同時に、あまりにたくさんあると本の海の前で立ちすくんでしまうこともあります。私もそうでした。それでも小さなころの自分を思い出すと、ひるまずに手あたり次第に本を読んでみたら不思議とどの本も両手を広げて私を迎え入れてくれたような気がします。相性や好みなどはあるかもしれませんが、どの絵本や児童書も作家や出版社が一所懸命に読者へ届けようとして作り出した作品ですから、安心して片っ端から読んでみてください。（安心して読んでいただけるような、書店を目指しています）

たくさん読んで、自分の「好き」を大切に。そして他人の「好き」も大切に。

Q　近所にあるおすすめのお店やスポットを教えてください。

ボンティ、共栄堂、オードリー、マンダラ、エチオピアなどのカレー屋さん。三光園、揚子江菜館、ぶん華、新世界菜館などの中華料理。洋食屋ランチョン、てんぷらはちまき、純喫茶さぼうる……などなど名店ぞろい。神保町は、グルメの街でもあります。

ありがとうございました！

ブックハウスカフェ

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