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今週のおすすめ

くしゃみがとまらない鼻を、どうにかしたい! ひとり読みにもおすすめな角野栄子の幼年童話『はなとりかえっこ』

長い冬がおわり、新緑が芽吹く春。すがすがしい季節ですが、つらい症状に悩まされる人もいるでしょう。『はなとりかえっこ』(角野栄子 作/さとうあや 絵)は、ひどい花粉症もちのアラさんが、その「いまいましい」鼻をとりかえっこする、ユーモアたっぷりのお話です。

ブタさんのはなと、とりかえっこしてみたら……

 お花がさいて、木の葉がぴかぴか光る、うつくしい季節。アラさんは、窓をあけて、思いっきり深呼吸をしました。そのとたん……「くしゃん くしゃん くしゃん くしゃん。」

 アラさんはこの季節になると、くしゃみがとまらなくなってしまうのです。それどころか、頭から鼻の先まで、おばけがぶらさがっているみたいに気持ちわるくって、お洗濯やお掃除をしたいのに、てんではかどりません。

 「あー、やだ、やだ。この はな、どこかへ すてちゃおうかしら。」アラさんがそうつぶやくと、トントントン。ドアをたたいてやってきたのは、丸々太ったブタさんでした。「ききましたよ、ききましたよ。アラさん、あなた、はな いらないんですか? なら、わたしの はなと とりかえっこ しません?」

「くるりっと ねじを まわすように」鼻を外して、とりかえっこします。

 なんと、わくわくするお話の入り口でしょう! このあとアラさんは、ブタさんの鼻になるのは嫌だなあと思いながらも(やけに現実的なアラさんがおもしろい!)鼻をとりかえっこし、久しぶりにくしゃみに悩まされない時間を楽しみます。

 ところでブタさんの鼻の特技は、「おそうじ」。ぶひーん! とパワフルに埃を吹き飛ばすことができるのです。アラさんもせっかくならと、お部屋にたまった埃を掃除しようとはりきりますが……。つづきはぜひ読んでみてください。

『魔女の宅急便』の角野栄子が手がける幼年童話

 角野栄子さんは、『魔女の宅急便』や「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけ」シリーズなどの多彩な作品をもつ、日本を代表する児童文学作家。本作では、アラさんとブタさんふたりの、どこかとぼけたかけ合いを、あたたかくユーモラスに描きます。また、絵本作家のさとうあやさんによる、ピンクの線でおおらかに描いた絵が、全ページオールカラーで楽しめます。

 ゆかいなお話と、リズミカルな言葉で、どんどん読める! 1年生の「はじめてのひとり読み」にもおすすめの1冊です。

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今日の1さつ

小学校6年生のときに、「十一月の扉」を読んで以来、高楼さんの本が大好きです。「街角には物語が…」も、読んでいてとても心があたたかくなりました。高楼さんの物語の世界は、小さい頃から私の憧れている世界そのもので、本当に大好きです!!(17歳)

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