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絵本&読み物案内

「文字」のしかけ絵本!『もじかけえほん かな?』

2020.05.11

「いぬ」と「かめ」。見てのとおり、ちがう生きものをあらわした2文字の言葉です。ところが、「いぬ」の一部を変えると……あらふしぎ! 「かめ」の2文字に早変わり。『もじかけえほん かな?』(大日本タイポ組合 作)は、しかけで文字の変化を楽しむという、おもしろい体験ができる絵本です。
 
 

「さら」の2文字が……?

 「めくるとびっくり もじが かわるよ! どんな もじに かわる かな?」

女の子の案内でページをめくると、「さら」の2文字があらわれます。

左には、丸くて平たいもののイラスト。そう、よく使う「お皿」です。
 

 ところがこの2文字、上半分になったページをめくると……



なんとびっくり! 「もち」になりました。左のイラストも変わっています。ぷくっとふくらんだ「お餅」になったのです。
 
 『もじかけえほん かな?』は、このように、文字の一部を変えるだけで別の文字になり、言葉の意味も変わるという、おもしろいしかけ絵本です。
 

「いぬ」もこのとおり、「かめ」に変身!

 

文字をじっくり観察して楽しもう

 
 文字には、部分的に似ているところがあります。たとえば「あ」の文字の上の部分だけをみると、「お」や「す」、「ま」や「も」にもちょっぴり似ています。右半分だけみると、「ち」や「の」にも似ていますし、下半分は、「め」にそっくり!

 
作者である「大日本タイポ組合」のおふたりは、これを見て「もじ」の「しかけ」絵本、「もじかけえほん」のアイデアを思いついたのです。

 「大日本タイポ組合」とは、秀親さんと塚田哲也さんのお2人で1993年に結成されたユニット。文字を解体し、組み合せ、再構築することによって、新しい文字の概念を探る……という「文字」に関するあたらしい試みを行っています。

 
 ふだん何気なくみているひらがなですが、あらためてじっくりながめてみると、あたらしい発見があります。ぜひ、「これはどうかな?」と探してみてくださいね。
 
 では最後にゆかいな動画をおたのしみください!
 

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