春が近づくある日、シロクマ靴屋に舞いこんできたのは、ちょっと変わった注文でした。 かわいさいっぱい! 新しい季節を迎えるワクワクやドキドキをつめこんだ、「シロクマくつや」シリーズの一冊をご紹介します。 「103このうわぐつを 作っていただけないでしょうか」 シロクマ一家は、靴屋さん。お父さんとおばあちゃんが靴職人で、お母さんと3びきの兄弟が、お店に出て、お客さんにぴったりの靴をおすすめします。 そんな一家にある日、手紙が一通とどきました。ずいぶん小さなその手紙は、「くすくすもり」に新しくできる、リスの幼稚園の園長さんからでした。 「こりすが 103にん にゅうえんするのですが、そのこたちの うわぐつを つくっていただけないでしょうか。」 シロクマよりもうんと小さい、リスの子どもたちのうわぐつを、103人分も作るというのです! お父さんとおばあちゃんは、虫めがねを使って、なんとか103個のうわぐつを作り上げました。 幼稚園へ、靴をお届け! 園長先生の悩みとは? できあがったうわぐつ103足は、3兄弟が「くすくすもり」へお届けです。 シロクマ一家の住む「おおゆきむら」を抜けて、畑と並木道をゆき……。ともだちの巨人のぼうやにも助けてもらい、ようやく高い木の上にある「くすくすようちえん」に着きました! おそろいのうわぐつを見た園長先生は、よろこんでくれましたが、実はまだ悩みがあるよう。新しい幼稚園なので、遊具が足りないのだといいます。 話を聞いた3兄弟と巨人のぼうやは、いいことを思いつきました! さて、どんな工夫をこらすのでしょう? 新しい生活が始まった今の季節にぴったりのお話。細部まで描き込まれた、おおでゆかこさんの絵も大きな魅力です。同じシリーズの、『シロクマくつや』、『シロクマくつや すてきななつやすみ』も、合わせて楽しんでみてくださいね。 この記事に出てきた本 シロクマくつや ちいさなちいさなうわぐつ シロクマくつや シロクマくつや すてきななつやすみ 関連記事 食べてみたい!おいしそうなアイスにじゅるり!『シロクマくつや すてきななつやすみ』