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今週のおすすめ

降矢ななの絵による、子どものための音楽物語『ピーターとオオカミ』

「ピーターと狼」という楽曲を知っていますか? ロシアの作曲家プロコフィエフが子どもむけに作曲した、音楽物語です。

この物語に絵本作家・降矢ななさんが、絵をつけたのが、絵本『ピーターとオオカミ』(プロコフィエフ 作/ 降矢なな、ペテル・ウフナール 絵/森安淳 文)です。まるで音楽がきこえてくるかのような、動きのある絵本をお楽しみください。


音楽物語「ピーターと狼」とは?

 「ピーターと狼」は、ロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフが、ロシアの民話をもとにお話を書き作曲をした、子どものための音楽物語です。勇敢な少年ピーターが、森から現れたオオカミを捕まえるというストーリーで、子ども向けの音楽への導入として長年親しまれてきた作品です。
 
 この作品のおもしろいところは、いろんな人や動物たちが出てきて、演奏するときにはオーケストラの楽器が、その人や動物を演じながら演奏すること。はじめにどの楽器がだれにあたるかの説明があり、そのあと、観客は語りと演奏を同時に聞くスタイルで鑑賞します。 
 
<登場人物と演奏される楽器はこちら!>
・小鳥(フルート)
・アヒル(オーボエ)
・猫(クラリネット)
・お祖父さん(ファゴット)
・狼(ホルン)
・狩人の撃つ鉄砲(ティンパニと大だいこ)
・ピーター(弦楽器)

楽曲が絵本になるまで

 絵本『ピーターとオオカミ』の元になったのは、2019年夏に、⻑野県松本市で開催された「セイジ・オザワ松本フェスティバル」内での「ピーターと狼」の上演です。
 
 オーケストラの演奏にあわせて、俳優・ムロツヨシさんが語りをし、初の試みとして、ステージ後方の巨大スクリーンに絵を投影することになりました。その画家として大抜擢されたのが、ともだちや(偕成社)『めっきらもっきらどおんどん』(福音館書店)など、数々の絵本を手がけてきた降矢ななさん。このために40点以上の絵を描き下ろしました。
 
 
 こちらの本は、「聴く絵本」として話題になったこのプロダクションをもとに、加筆、修正を加えたものです。想像力をふくらませた場面づくりを得意とする降矢ななさんならではの、躍動感のある絵で、まるで音楽が聴こえてくるような絵本となっています。
 
 
 見返しには、先に書いた楽器と登場人物の説明がついています。
 
 絵本単体でももちろん楽しめますし、音楽にあわせてページをめくっていただくとまたあたらしい体験ができるかもしれません。「ピーターと狼」は、さまざまな方が語りをされていることでも有名です。ぜひ自分の好きな音源を探してみてくださいね。

『ピーターとオオカミ』含む、原画展開催中!

降矢ななさんの『めっきらもっきらどおんどん』での絵本デビュー35周年を記念して、銀座・教文館では「降矢なな絵本原画展」が開催されています。『ピーターとオオカミ』の原画約30点を含む120点の原画を展示。会場では「ピーターと狼」の音楽も流れています。ぜひお越しください。

6Fナルニア国では、降矢さんの描きおろしの絵を販売しているほか、会場限定の缶バッジガチャ、オリジナルポストカード、サイン本も。

【会期】2020年2月29日(土)〜2020年4月13日(月)会期中無休
【時間】11:00〜19:30(入場は19:00まで/最終日は17:00閉場)
【会場】銀座 教文館9Fウェンライトホール
【第2会場】銀座 教文館6F 子どもの本の店 ナルニア国
【住所】東京都中央区銀座4丁目5−1 教文館ビル
【入場料】大人800円、大・専門学校生500円、小・中・高校生100円 未就学児無料
【お問い合わせ】銀座 教文館 電話03-3561-8446(代)

【関連サイト】特別展 降矢なな絵本原画展(教文館サイト)

 

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今日の1さつ

病院の待ち合い室でこの本に出会い、子ども達が大大大好きになりました。痛いことは誰でも辛いことだけれど、治すためにがんばろうというメッセージが小さな子どもの心に響くようです。予防接種の際に「少し痛いけど必要なことだからがんばろう!」そんな時に子どもに読んであげたい1冊です。(3歳、8歳・お母さまより)

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