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今週のおすすめ

ツリーハウスの夢を絵本でかなえる!佐藤さとる×村上勉コンビの名作絵本『おおきなきがほしい』

木の上にある、自分だけのお家、ツリーハウス。誰だって一度はあこがれたことがあるのではないでしょうか。『おおきなきがほしい』は、主人公のかおるくんと一緒に、読者も想像の枝葉をひろげて楽しめる絵本。『だれも知らない小さな国』をはじめとする「コロボックル」シリーズでおなじみの、佐藤さとるさんと村上勉さんによる50年以上読みつがれるロングセラー絵本です。


あなたならどんな木がほしいですか? 想像しながら読んでみよう!

 「おおきな おおきな 木があると いいな。ねえ おかあさん。」

 こんな一文からはじまる『おおきなきがほしい』。主人公のかおるが、自分が考えたすばらしい木について母親に語っていく、という構成で、読者をかおるだけの高い高い木に案内してくれます。(本当に「おおきなき」ですから、読者は絵本を90度ひっくりかえしてのぼらないといけません!)

 まずは根元から。ちゃんとのぼりやすいようにはしごがついていて、しっかり縄でしばってあるから安心です。ほら穴をぬけてさらにのぼると、ちょうどよく3つに分かれた枝があって、そこに小さな小屋が作られています。台所なんかもついていて、かおるの得意なホットケーキを焼くことだってできます。はしごものぼれないような小さな子は、かごにのれば、紐で上からひっぱってこの小屋までくることもできるんですって!

 小屋の上にも、まだはしごがかかっていて、上にいけるみたいですよ。その先は、いったいどうなっているのでしょうか?

 その上は? さらに上は? とつづきが楽しみになる素敵な木。私の木だったらこんな形の枝がついていたらいいな、ぼくだったらこんな小屋がいいな……読みながら自分の想像もどんどん広がっていく絵本です。

かおるは春夏秋冬の小屋での過ごし方も考えています

読みつがれて50年以上! 読者からのおはがき

 1971年に刊行されて50年以上になる、ロングセラーの人気絵本。感想のおはがきもたくさんいただいています。ここではいくつかをピックアップしてご紹介します。

子どもにもお二人の作品を読んでほしくて購入しました。自分の木というのが子どもにはうれしいようで、自分もひみつの部屋がほしいと言っていました。カラスの数をかぞえていました。(5歳・ご家族より)

私自身も想像(空想)するのが大好きな子供だったので、かおるの気持ちに共感でき、わくわくしながら読みました。村上勉さんの絵もていねいに細かいところまで描きこまれていて、説得力があります。大人になって忘れかけていた子供の時の気持ちを思い出せるようなお話でした。40年以上読み続けられている理由がわかりました。(8歳・ご家族より)

生協の本の紹介で見つけて購入しました。心の隅で忘れられていた子どものころの自分が突然、目の前にドカンと現れた気持ちになりました!「コレコレ、この人たちの本で私は育った!」と大きな声で叫びたくなる心境でした。空想家だった私は、私の心のなかをそのまま文章と絵にしてくださっているお二人の本に図書館や書道教室の廊下にあった本棚の前で釘付けになって読んでいたのでした。この本のようになんとかはしごを高くかけられないか、よく学校の木の下でボーっと上を見ている私でした。(50代)

 絵本を読んだ後も、自由に自分だけの空想をひろげて、また絵本を開きたくなる、繰り返し楽しめる絵本です。ぜひお手にとってみてくださいね。

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今日の1さつ

推理小説で、怪奇小説で、歴史小説。なんて贅沢な一冊!そしてどの分野においても大満足のため息レベル。一気に読んでしまって、今から次回作を楽しみにしてしまってます。捨松、ヘンリー・フォールズなど実在の人物たちに興味が湧いて好奇心が刺激されています。何よりイカルをはじめとするキャラにまた会いたい!!(読者の方より)

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