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今週のおすすめ

トイレトレーニングの季節、この絵本でパンツに親しもう『はけたよ はけたよ』

太陽がでて洗濯ものがしやすい夏は、トイレトレーニングにぴったりの季節。今回ご紹介する『はけたよ はけたよ』(神沢利子 文/西巻茅子 絵)はパンツをはくのが苦手なたつくんのお話。ひとりでのお着替えはこれからという子も、絵本をとおしてパンツに親しんでみましょう!


ちょっとした工夫で苦手だったパンツが……

 たつくんは、片足をあげてはかなければいけない、パンツがとっても苦手。

どでん!
もういちど
おきあがって、
また どでん!
なんべん やっても
だめなんだ。

 「えい、パンツなんか はかないや。」と、パンツをはかずに、家を飛びだしてしまいました。そのまま家をでたので、おしりがまるみえ! すると動物たちがやってきて、たつくんのおしりをじろじろとみました。

 「しっぽの ない おしり。」「つるつるの おしり。あはははは」

 たしかに、犬や猫、牛や馬のおしりには、すてきなしっぽがついていますが、たつくんのおしりはつるつるです。

 外でもどでん!と転んでしまったたつくんは、おうちに戻ってお母さんにからだを洗ってもらい、もういちどパンツをはいてみようと思います。そして、ちょっとした工夫をすると、あら不思議! あんなに大変だったパンツが、簡単にはけるようになりましたよ。

50年近く愛されるロングセラー絵本

 作者の神沢利子さんは『くまのこウーフ』など子どもたちの気持ちに寄り添ったたくさんの物語を書いている児童文学作家。絵を担当した西巻茅子さんは『わたしのワンピース』を代表する、リトグラフを駆使したのびのびと明るい絵が特徴の画家です。『はけたよ はけたよ』では、水彩をつかってあたたかな表現でたつくんと動物のかけあいを描いています。1970年の刊行以来、偕成社の本のなかでも長く愛されている絵本のひとつです。

 親子2代で親しむ読者も多い、この絵本に届いたレビューをいくつかご紹介します。

オムツからパンツにしようとしても嫌がり、ヤダッはかないの日々です。絵本が大好きなのでまずは読んでみようと、偶然見た記事にあったこの本をすぐ購入して読みはじめたところです。少しずつ興味を持ってくれたらと願っています。(2歳・お母さまより)

私が2歳ごろに丸暗記して、読めないはずなのに1ページ1ページめくってはきちんと読み上げていた、とい思い出話を何百回というほど母から言われてきました。毎日裸になって絵本を広げ読む姿がとっても可愛かったらしいです。そんな思い出深いこの絵本を、自分の子への一番最初の絵本にしたいと昔から思っていました。(0歳・お母さまより)

 トイレトレーニングの絵本というわけではありませんが、自然と本を読んでいるうちにたつくんを応援したくなり、自分もがんばってみよう!と前向きな気持ちになれる絵本です。ぜひ親子で読んでみてくださいね。

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