何もかもが嫌になる!
そんなふうに周りのものや自分自身のことが嫌になり、
暗い気持ちになってしまうことがみなさんにもありませんか?
そんな時、だまされたと思って読んでみてほしい、そんな一冊が『少女ポリアンナ』です。
こんなふうに言うと、なんだか押しつけがましいメッセージにあふれたお話なんじゃないか? と警戒される方もいらっしゃるかもしれません。
でもそのご心配にはおよびません。
ポリアンナの素直でいやみのない明るさに触れるうちに、不思議とかたくなだった心が柔らかくほぐされていくのです。(ちょっぴりずれている発言も楽しい。)
そばかすだらけの少女、ポリアンナは父から教わったあるゲームで、周りにいる皆の心によろこびを運びます。
幼いころに母を、そして11歳で父を亡くしたポリアンナは、母の妹であるポリーおばさんのもとに引き取られることになります。
しかしこのポリーおばさんは、「ふだんからあかるい笑みを見せようともしない人」で、とげとげしく厳格で、なかなか手ごわい相手なのですが……。
私たちの生きる世界では、残念ながら良いことばかりではなく、
時に簡単には立ち直れないほど苦しいことやつらいことにも出会います。
人の心は不思議なもので、嫌な気持ちや自分の心を痛めてしまうような考え方が、いつしか当たり前のものとなり、なかなか抜け出せなくなってしまうこともありますね。
私は個人的にはそんな時があるのも決して悪くない、その時間があったからこその未来をつくっていくことがきっとできるはずと考えていますし、とても苦しい思いをしている方に対して安易に励ましの言葉をかけたり、無理して立ち直らせようとしたり、そんなことはしたくないなぁと思います。
でも自分の身近なひとがそうやって苦しんでいるとき、出来ることなら笑ってもらいたい、少しでも幸せを感じてほしい、そんなふうに思うこともまた当然かもしれません。
もしあなたのお手元にこの本があって、ポリアンナと知り合うことができれば、つらい時にもいくらか早く、生きるとはどんなことなのか、その幸せと喜びのヒントに出会えるかもしれません!
(ホッと一安心のハッピーエンドののち、ポリアンナがどうなったのか気になる方は、続編『ポリアンナの青春』もぜひ手に取ってみてくださいね!)
(販売部 岩澤)