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こどもの本屋さんにいこう!

第1回

子どもの本 青猫書房(東京・赤羽)

東京で最近人気が高まっている、赤羽エリアの児童書専門店「子どもの本 青猫書房」。高い天井と明るい店内には、選りすぐりの本が愛情たっぷりに並べられています。店主・岩瀬惠子さんにお話しを伺いました。

Q お店のご紹介をお願いします。

子どもの本の専門店として、ロングセラーの本を中心に取り揃えております。子どもの本が好きな、大人になった子どもの皆様とも一緒に、本の世界を楽しめる空間になることを望んでいます。いつか「猫」の居る本屋になったらと密かに望んでおりますが、只今は本屋の一角に「猫本」を集めています。

ギャラリーでは、定期的に絵本の原画展、パネル展、ブックフェアなど開催。お子さんが寝たひと時、青猫書房のおいしいコーヒーと心安らぐ中庭を眺めていただき「さぁ、また頑張ろう!」と思っていただけたら、最高に幸せな本屋だと思っています。

Q お店をはじめたいきさつを教えて下さい。

本好きの「夢」は密やかに温めておりましたが、まさか実現するとは。親族が建てる建物の一角を使えることになり、その時親しくさせていただいていた「童話屋の田中和雄さん」に「素人でも本屋はできるのかな?」とつぶやいたのが発端。「応援してあげるよ」とのありがたい言葉で、取次への紹介など格別の配慮をしていただきました。人の巡り合せに感謝の気持ちしかありません。

図書館に勤めていた頃の経験と児童図書研修で勉強した知識で、我が子と絵本を楽しみ、その経験で学校図書館にボランティアへ行ったりと子どもの本とは縁が切れずに、現実の「子どもの本屋」になったと思っています。

店内には猫の本の棚も。

Q 定期的に行っているイベントはありますか。

青猫書房の開催で「読みきかせの会」月3回、「声に出して詩を読んでみよう!」月1回、3ヶ月~4ヵ月ごとにヴァイオリンコンサート、半年に1回「モノラルレコードコンサート」など開催。他の団体の開催で月1回「赤ちゃんのためのおはなし会」「絵本タイム」「大人のための絵本の時間」など。

Q 偕成社の本でいちばん好きな絵本と読み物(または思い出の本、注目の本など)を教えてください。

1979年に発行された『これ、なあに?』。まだ、子どもの本の世界にハンディーキャップのある人たちの本がほとんどなかった頃に、見える子も見えない子も一緒に楽しめる絵本が出たことは衝撃的でした。その後も、障がいのある子どもたちの生活を紹介した絵本など、それまでにはなかった絵本を数多く出版されました。

また、昔旅先のウィーンの書店で『はらぺこあおむし』の本を見つけて(日本では未出版)こんな形の本が可能なのだと感心してほどなく、日本でも出版されました。その本を出版したのが偕成社でした。上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」にも夢中になりました。

店主の岩瀬惠子さん。

Q 本選びのポイントや、はじめての本選びに困っている読者へ向けてメッセージをお願いします。

まず、ロングセラーの絵本。その中で本選びに迷っている皆様に伝えるのは「お子さんに良いかどうかよりも、あなたの好きな本を。」絵本は大人が子どもに読んであげる本。子どもはその大人の思い、声、トーン、丸ごと聞いて記憶していきます。まず大人が、その本を本当に楽しんでいるのかは、正直に伝わります。だから、読んであげる大人が「面白い」と心から思える本を選んでください。

Q 近所にあるおすすめのお店やスポットを教えてください。

青猫書房のご近所さんだと、「Ery’s Cafe」(赤羽2-24-1 03-6854-6051)さん。お人形や雑貨、おいしいお食事。青猫のお客様もお世話になっています。

ありがとうございました!


子どもの本 青猫書房

創業 2014年12月5日
住所 〒115-0045東京都北区赤羽2-28-8 Timber House 1 F
TEL 03-3901-4080
定休日 毎週火曜日 (年末年始・夏季休業あり)
営業時間 11:00~19:00
アクセス JR赤羽駅 徒歩8分/東京メトロ南北線赤羽岩淵駅 徒歩8分
ホームページ http://aoneko-shobou.jp/
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毎日をまじめにコツコツ生きるトガリネズミを見ていたら、自分の日常ももしかしてこんなに静かな幸せにあふれているのかも、と思えました。海に憧れて拾ったポスターを貼ってみたり、お気に入りのパン屋さんで同じパンを買ったり。駅中の雑踏やカフェでふとトガリネズミを見かけそうな気がします。(40代)

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