朱川湊人
小手鞠るい
小手鞠るい
村中李衣
竹田津 実
瀧羽麻子
富安陽子
たかどのほうこ
岡田 淳
13件
〈書評〉『博物館の少女 騒がしい幽霊』( 富安陽子 著)
前作『博物館の少女 怪異研究事始め』に続いて、物語のミステリアスな展開の面白さに惹かれて一気に読むことができた。近代化が進み、古いものと新しいものがせめぎ合う明治時代だからこそ起こりうる、あやかし譚を楽しむことができ、大満足である。
今週のおすすめ
2024年国際アンデルセン賞日本代表候補に選ばれ、国内外からますます注目をあつめている児童文学作家・岩瀬成子さん。今回は、子どもの心を繊細にとらえる岩瀬成子作品をご紹介します。
作家が語る「わたしの新刊」
「美人で、優しくて、がんばり屋さん。顔に似合わず、毒舌家。」小手鞠るいさんがそう語る、中年になって視力を失ったお母さんを描いた本が、同時期に2冊出ました。絵本『うちのおかあちゃん』と、エッセイ『お母ちゃんの鬼退治』です。今回は『お母ちゃんの…
今週のおすすめ
生きるってどういうことだろう。なぜ私はいま生きているんだろう。どうせいつか死ぬのに、生きる意味ってあるのかな。自分にこう問いかけたことがある全ての人に読んでほしいのが『きみはなぜ生きているのか?』(中島義道 作)です。
今週のおすすめ
2011年3月11日に発生した、東日本大震災。毎年3月がやってくるたび、私たちはその日を思い出します。今回ご紹介する読み物『石を抱くエイリアン』(濱野京子 作)の主人公とその友人たちは、1995年生まれ。2010年4月に中学3年になり、20…
今週のおすすめ
好きなものに没頭できる時間っていいですよね。「ぼくのまつり縫い」シリーズ(神戸遥真 作/井田千秋 絵)の主人公・針宮優人(ハリくん)は、お裁縫やフリフリしたかわいいものが大好きな中学生。でも学校では、周りの目を気にして、自分が好きなものを隠…
〈書評〉『野原できみとピクニック』( 濱野京子 著)
児童文学やYAのなかには、「荻上チキ・Session」(TBSラジオ)のコンセプトのように「知る→わかる→動かす」というような役割を果たそうとするものがある。たとえば、社会的にあまり認知されていない「ヤングケアラー」を描いた濱野京子『wit…
〈書評〉『オール・アメリカン・ボーイズ』(ジェイソン・レノルズ/ブレンダン・カイリー 作 中野怜奈 訳)
4年に一度の大統領選挙で、トランプが相手候補に対しなりふり構わぬ悪口雑言を投げかける姿をテレビで見ていると、アメリカの民主主義や倫理観がどうなっているのか、様々な疑問がわいてくる。そして、人種差別や性差別に関わる事件も後を絶たない。そんな中…
〈書評〉
どきどきして、ページをめくる手をとめられなかった。 読み終わったとき、蝉の声がじーんとやかましく響いた。 わたしはその声にびっくりして、『わたしが少女型ロボットだったころ』を読んでいた間中、蝉の声が聞こえなくなっていたことに気づいた。
作家が語る「わたしの新刊」
アメリカの高校に通う15歳のメイは、先輩たちから、夏休みにおこなわれる公開討論会への参加を求められる。テーマは、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非について。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系人のメイのほか、アイルランド系、中国系、…
今週のおすすめ
小学校を卒業し、自立心が芽生えたり、思春期・反抗期に入ったりする中学校時代。もう子どもじゃない、という気持ちの一方、まだ大人には遠いとも感じる、複雑で特別な時期です。きょうご紹介する『クラスメイツ<前期><後期>』(…
今週のおすすめ
大人がいつまでもひとところに立ち止まっているときに、子どもはいとも簡単に壁を乗りこえることがあります。きょうご紹介するイギリス発の児童書、『さよなら、スパイダーマン』(アナベル・ピッチャー 作/中野怜奈 訳)は、テロ事件で姉を失った男の子ジ…
今週のおすすめ
今週は、秋の読書にぴったりの読みもの『街角には物語が・・・・・』(高楼方子 作/出久根育 絵)をご紹介します。舞台はヨーロッパを思わせる、石畳の通りのある街。街角のそこここでおこる小さな物語をひろいあげた、8つの物語からなる短編集です。現実…
2年前から一人暮らしです。書店で本を目にして、トガリネズミの愛らしいすがたに、つい買ってしまいました。主人公がとてもかわいくて、1ページ、1ページ色んなことを想像して、楽しくて、最後読み終わったとき、「そっか〜良かったね」と声が出てしまいました。ほんわかとやさしい気持ちになり幸せでした。(60代)