世紀の大どろぼうと、おばあさんのコーヒーひきを盗まれた少年たちの騒動を描き、世界中で50年以上愛されている児童書「大どろぼうホッツェンプロッツ」。シリーズ3巻が刊行されていますが、そのお話をもとにした「ゲームブック」があることをご存知でしょうか。
迷路やぬり絵、まちがい探しなどが、約100個楽しめる!
その名も『大どろぼうホッツェンプロッツ おたからゲームブック』(オトフリート・プロイスラー 原作/F. J. トリップ 絵/マティアス・ヴェーバー 構成・絵/若松宣子 訳)。迷路やぬり絵、まちがい探しなど、「大どろぼう級の問題」が、ずらりとそろっています。
もちろん、「大どろぼうホッツェンプロッツ」シリーズの3巻を知らなくても楽しめますが、読んでいれば、より理解が深まります。
さて、少し中身をのぞいてみましょう。
たとえばこちらのページ。左の「森のおくで」は、ホッツェンプロッツにおばあさんのコーヒーひきを盗まれたカスパールと、その友人ゼッペルが、森の奥深くにある大どろぼうのねじろを探す道のりが、迷路として再現されています。
右の「短刀をかぞえよう!」は、ホッツェンプロッツの召使いにされてしまったゼッペルが、短刀をとぐのを手伝わされているシーンが、クイズになっています。
左の「どろぼうのきほん」は、ホッツェンプロッツが実際に作中でとった行動ばかり。本を読んでいれば、スラスラと解けるかも?
右の「じゃがいもの皮むき」は、悪党の大魔法使い、ツワッケルマンが、唯一魔法をつかえない苦手な作業「じゃがいもの皮むき」を自分の手でやっている、1巻目にでてくる印象的な一幕です。
本はソフトカバーで開きやすく、直接こたえを書き込めるように、ザラザラとした紙を使用。120ページ以上にわたる大ボリュームのページは、すべてフルカラーで、F. J. トリップのゆかいな絵を存分に味わえます(※本書は、トリップのイラストに彩色したり、ヴェーバーがアレンジを加えたりして編集されたものです)。
対象年齢は4歳からですが、「大どろぼう」でないと解けない、ちょっとむずかしいクイズもあるかもしれません。わからない問題があったら、お友だちやおうちの人と協力して、チャレンジしてみましょう!