icon_twitter_01 icon_facebook_01 icon_youtube_01 icon_hatena_01 icon_line_01 icon_pocket_01 icon_arrow_01_r

今週のおすすめ

教室のペットが、みんなのお悩みを解決! アメリカ発の人気シリーズ「ぼくは学校ハムスター」

学校のクラスのみんなで、生き物を育てた経験はありますか? 教室にいるペットは、言葉を交わすことはできなくても、クラスメイトの一員のように感じられますね。

今回ご紹介するのは、とある小学校の教室で飼われているハムスター、ハンフリーが主人公の物語「ぼくは学校ハムスター」シリーズ(ベティ・G・バーニー 作/尾高 薫 訳/ももろ 絵)です。

小学校の教室で、人知れず大活躍するハンフリー!

 ハンフリーは、ロングフェロー小学校の26番教室にいるハムスター。とってもかしこくて、人間の言葉がわかり、文字を読むこともできます。

 日中は教室、夜は担任の先生の家ですごしていたハンフリーですが、あるときから、平日は教室で、週末は順番に生徒たちの家でお世話してもらうことになりました。
 
 声が大きくていつも先生に注意されている男の子、A.J.。とてもおとなしく、授業でも言葉を発しない女の子、サヤ。なにかとハンフリーにつっかかる男の子、ガースなど、個性的なクラスのみんなの家を訪れるハンフリーは、それぞれの家で、教室ではわからなかった一面を知っていきます。そして、おのおのが抱える困りごとやお悩みを、(時には機転をきかせ、時には偶然に)みごと解決するのです!
 

 例えば、A.J.の家へ行ったハンフリーは、A.J.の声が大きい理由を知ります。それは、彼が大家族で、家の中ではいつもテレビやラジオがついているから!

「ものすごーく、うるさい、うるさい、うるさーい! だけど、この家の人たちは気にならないみたい。」
 
 この環境をなんとかしようと、ハンフリーは、そっとケージを抜けだして(だれにも知られていないけれど、内側から扉を開けられるのです!)、大胆にもテレビの電源を抜いてしまいます!
 
 はじめはテレビの故障だと思い、困っていたA.J.の一家ですが、テレビがないと大きい声で話す必要がなく、家族での会話が増えて、楽しくすごせることに気づきました。ハンフリーの行動が、A.J.と家族に変化をもたらしたのです。
 
 もちろん、教室でもハンフリーは大活躍。学校で行われるさまざまなイベントで、人知れず力を発揮します。
 

原作はアメリカの人気シリーズ

 ここでご紹介したのは、1作目『ハンフリーは友だちがかり』の内容です。シリーズは2作目『カエルとぼくのふしぎな友情』、3作目『ハンフリーと模型の町』とつづきます。
 
 このシリーズの原作は、アメリカの人気作品 “According to Humphrey Series”。10か国語に訳されていて、世界中でたくさんの子どもたちに読まれています。出てくる名前や学校のイベント、授業はアメリカらしいものですが、日本との違いをおもしろく読むことができます。また、登場する子どもたちはそれぞれの個性がありつつ、抱えている悩みは普遍的で、子どもたちの姿はどの国でも一緒なのだと感じられます。
 
 本作を日本語で刊行することになった経緯を、こちらの編集部だよりでご紹介しています。(語り手はなんと、ハンフリー!)ぜひ合わせてご覧ください。

この記事に出てきた本

関連記事

バックナンバー

今日の1さつ

推理小説で、怪奇小説で、歴史小説。なんて贅沢な一冊!そしてどの分野においても大満足のため息レベル。一気に読んでしまって、今から次回作を楽しみにしてしまってます。捨松、ヘンリー・フォールズなど実在の人物たちに興味が湧いて好奇心が刺激されています。何よりイカルをはじめとするキャラにまた会いたい!!(読者の方より)

pickup

new!新しい記事を読む