言葉をおぼえるとき、一番はじめに親しむのが「あいうえお、かきくけこ……」の五十音。そのままとなえるのも楽しいですが、そこに言葉あそびが加わると、もっとおもしろくなります! きょうは、入園・入学のお祝いにもオススメの、ゆかいな「あいうえお」にふれられる絵本をご紹介します。
「あ」から始まるしりとりの文に、「い」きいきした挿し絵がついた! 『しりとり あいうえお』
石津ちひろさん文、はたこうしろうさん絵の『しりとり あいうえお』は、タイトルの通り、「あいうえお」をしりとりで楽しむ絵本です。
あついひ あしかと あそびたい
いのしし いつでも いそがしそう
……というように、「あ」から「ん」までのすべてのひらがなを、しりとりの文章でつないでたどります。石津さんのユニークな文と、それにぴったり当てはまるはたさんの絵で、くすっと笑える一冊です。
大きな声でよみたい! おなかが空いてくる『えほん あいうえおにぎり』
ねじめ正一さん作、いとうひろしさん絵の『えほん あいうえおにぎり』のテーマは、食べもの! 「あいうえ おにぎり ぺろっと たべて」と始まって……
かきくけ ころっけ あつあつ たべて
さしすせ そーめん する する たべて
……と、リズミカルにさまざまな食べものが登場します。どのページの食べものも、夢のように巨大! 大きな声で読みながら絵をながめていると、おなかが空いてきます。めいっぱいほおばっているみんながうらやましい!
次はなんの食べものかな? 予想しながらページをめくる楽しさもありますよ。
ほかにもいろいろ! いろんな「あいうえお」
ボードブック ノンタンあいうえお(キヨノサチコ 作・絵)
「あらあら あかんべ あいうえお」「かささして かっぱきて かきくけこ」、リズミカルな言葉と一緒に、ノンタンとなかまたちのイラストが並びます。全ページ、下に大きく文字が書かれているのが特徴です。
のどから あいうえお(斉藤 洋 作/高畠 純 絵)
主人公は、どんなものでものどから出せる魔術師、ご・じゅうおん。びっくりしたときの「あ!」は、だれでものどから出せますが、彼は、い(胃)、う(鵜)、え(絵)などが出せるのです! 一歩ふみこんだ言葉あそびが楽しい一冊です。
あいうえおカメレオン(増田戻樹 文・写真)
カメレオンの生態を「あいうえお」で紹介した、ユニークな写真絵本! 「くちあけて けんかもします カメレオン」「こどもでも ひとりで えさとる カメレオン」。爬虫類好きの子にはもってこいです!
かず・かたち・いろ あいうえお(清水 驍 著/沢田真理 絵)
1ページごとに「あいうえお」を紹介するとともに、数をかぞえたり、形をなぞったりするゲームであそべる、ドリル要素の入った本です。巻末にはめいろのページや、保護者の方に向けた文字・数に親しむための手引きもついています。
いかがでしょうか? ひとくちに「あいうえおの本」といっても、その内容は実にさまざま! いろんな角度から「あいうえお」をみると、言葉あそびが一層楽しくなるはずです。ぜひお好きな一冊を探してみてくださいね。