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今週のおすすめ

バーバパパはここからはじまった! 土の中から生まれたやさしいおばけ、誕生の1冊。

日本も大人気フランス生まれのキャラクター「バーバパパ」。いまでは絵本のみならず、多くのグッズにもなっていますが、はじめてバーバパパが登場する第1作目が、この『おばけのバーバパパ』(アネット・チゾン&タラス・テイラー 作やましたはるお 訳)という絵本です。ちょっと変わったおばけ、バーバパパがみんなの人気者になるまでをあたたかく描きます。

バーバパパは、庭で生まれたんです!

 お話は、バーバパパが生まれる場面からはじまります。

バーバパパはね、にわで うまれたんです。
そのひ、フランソワは、はなに みずを やっていました。

 この最初の見開きの絵と文章! このページをみたらすぐに、多くの子どもたちは心をつかまれてしまうことでしょう。土の中の種から芽が出てくるように、家の庭からふしぎなおばけが生まれてくるのです。フランソワが毎日水をやっていたからなのか、バーバパパ自身の力で生まれたのか……とにかく、バーバパパは突然、フランソワのもとにやってきました。そして、もちろん、ふたりはすぐになかよしになりました。

 でも、おかあさんは

「バーバパパは、おおきすぎるから うちへ おいとくわけには いかないわ。」

といい……フランソワとバーバパパは涙の別れ。バーバパパは動物園へいくことになりました。

怒られたり、ひとりぼっちになったり……でも、最後は人気者に!

 動物園にいったバーバパパは、そこで、自分の体の形をかえられることに気がつきました。友だちをつくりたくて、フラミンゴのまねをしたり、ラクダになってみたり、自由自在です! 

 ところが、おりを出てしまったバーバパパに、園長先生はかんかん! とうとう動物園からも追い出されてしまいます。バーバパパはただ友だちがほしかっただけなのですが……。

 町にほっぽりだされてしまったバーバパパ。多くの建物がひしめき、車が行き交う夜の町で、お金もなく、友だちもなく、ひとりぼっちです。バーバパパは、悲しくて悲しくて泣きはじめてしまいます。

 けれども、そのあと、「形をかえられる」というバーバパパの得意技が、いろんな事件を解決することに。それをきっかけに、町の人たちに受け入れられたバーバパパは、たちまちみんなの人気者になるのです!

2世代で楽しむ読者も! レビューをご紹介します。

 いつも多くの愛読者はがきをいただく『おばけのバーバパパ』。一部をご紹介したいと思います。

バーバパパが庭で生まれたことを初めて知りました。バーバパパの表情がよく描かれていて、娘も「バーバパパ、にっこり」「泣いてるね、かわいそう」などと言っています。みんなに愛されるバーバパパを見て、こちらもとてもほっこりできる内容でした。(3歳・お母さまより)

子どもの頃大好きな本でした。色々な形に変身できて、みんなに優しくて、さみしがりやで……。息子に読んだところ、息子も大好きで、いつも寝る前に読んでほしいと持ってきます。(4歳・お母さまより)

私が子どもの頃、大好きだった本バーバパパ。庭の土中に育ち、丸いお尻を1/3程度土の中に入れたままフランソワにあいさつをするバーバパパ。この2ページの土の中の曲線と、パパの丸み。懐かしくて。子どもに読む日がくるなんて、不思議な感じです。ありがとうございます。(7歳・お父さまより)

 誕生から45年以上。このように2世代にわたり楽しんでいるという声も多くいただいています。

 「形を変えられる」という不思議な存在の誕生、バーバパパのやさしい性格、最後は町の人たちにあたたかく受け入れられるというストーリー。本を開いてみると、長い間多くの子どもたちを魅了してきた「バーバパパ」の人気のひみつがきっとわかるはずです。

 バーバパパにはいくつかのシリーズがありますが、ぜひまずは第1作目を、お手にとってみてくださいね。

この記事に出てきた本

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今日の1さつ

子どもが2歳になり、急にのりものが大好きになりました。この本は同じく車が大好きだった私の弟が小さい頃気に入って毎日読んでいたもので、私も一緒に見ていたのでとても懐かしかったです。もちろん子どももすぐに気に入り、毎日のように寝る前に読んでいます。(2歳・お母さまより)

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