収穫の秋、食欲の秋がやってきました。本を読むことの醍醐味はさまざまですが、「おいしそうな食べもの」の描写はどんな本でもずっと心に残るもの。今月は、おやつからごはんまで、おいしいものが登場する絵本をピックアップしてみました。
1.ぎょうざのひ
ちょっと珍しい、「ぎょうざ」の本。なんでも、作者が「こどもの頃いちばん楽しかった日」を思い出して書いたのだそう。うーん、その気持ちわかる気がします。
包丁や火にまだ触らせてもらえない子どももりっぱにつとめられるのが、「ぎょうざを包む」係。これは何人いても、楽しい! 肉がはみ出すことなくきれいに包めたときのよろこびや、具と皮の量をみくらべながら、ぴったり包みおえられたときの快感(これはめったに味わえませんが)、そして家族や友人とのおしゃべりの時間。
この「ぎょうざの日」のうれしい、おいしい気持ちがぎゅっと、1冊の本に包まれております。どうぞ、ぎょうざの香りにお腹をすかせながら、めしあがれ!
2.ホットケーキできあがり!
ホットケーキをつくるとき、なにをそろえますか? 小麦粉、牛乳、卵、砂糖にバター。そう、その通りですが……その材料はいったいどうやって作られているのでしょう?
この絵本のジャックは、「でっかいホットケーキが食べたい!」とお母さんにいったら、なんと小麦を刈り取って「小麦粉をつくる」ところから頼まれましたよ!
3.からすのパンやさん
4.きょうのごはん
驚くことに、これらの絵は、すべてクレヨンとクレパスを駆使して描かれています。独自の手法でとことん追及したおいしそうな食べものの絵が、お腹いっぱいになるまで楽しめる絵本です。(ちなみに、コロッケのページの絵のモデルは、編集者と手づくりしたコロッケなのだとか。じゃがいものほかにかぼちゃコロッケも混ざっているそうですよ! どれかわかるでしょうか?)
以上、4冊の絵本を紹介しました。お気に入りの1冊がみつかりますように!