店主の森本ちかさんが、子育ての経験から絵本の力に魅了されて開いたお店「えほんの店 コッコ・サン」。現在、高知店と愛媛県の松山店の2店舗があります。お店をはじめたきっかけとなった絵本は、なんと偕成社からでているあの絵本!
Q お店のご紹介をお願いします。
1999年にオープンして以来、自身の子育ての体験から、お店では赤ちゃんから幼児向けの絵本、また小中学校では、読みたい本を自分で選ぶ「選書会」を中心に活動をしています。
Q お店をはじめたいきさつを教えて下さい。
長女が2、3ケ月の頃、6歳上の息子と川の字に寝て、『ちいさいたね』(エリック・カール 作/ゆあさふみえ 訳)を読み聞かせしたのですが、やんちゃな息子には少しメッセージが難しかったのか、退屈そうに聞いている横で、赤ちゃんの長女が、太陽と花が大きく描かれているページで喃語を発し、手足をバタバタさせて喜んだのです。
その姿をみて、絵本の力に魅了され、その後絵本を中心にした子育ての経験を経て、絵本屋さんをオープンいたしました。
現在は、本店の高知店、松山店の2店舗があります。
Q 定期的に行っているイベントはありますか。
高知店では、毎週土曜日10:30から親子お話会を行っています。
Q 偕成社の本でいちばん好きな絵本と読み物(または思い出の本、注目の本など)を教えてください。
好きな本は、我が子や学校で出会った子どもたちとの思い出につながっています。『くまのコールテンくん』は長女が大好きだった絵本。最後のページでリサがコールテンくんを抱きしめる場面まできたとき、娘の安堵と満足感が読み手の私にも伝わってくるのです。
『あかちゃんをほしがったにんぎょう』(品切れ重版未定)を読んだときには、茶筒と紙コップで手作りのマトリョーシカ人形を作ってくれました。
『死を食べる』は、ずいぶん前の雑誌アニマの特集が絵本になったもので、とても嬉しかった。虫の死体がアリに運ばれていく写真をみた小学生が「アリは天才だね」と言ってくれました。子どもたちの感性にはいつも驚かされます。
「守り人」「白狐魔記」のシリーズは家族で時間も忘れて読みふけりました。家族が同じ本のことでコミュニケーションができ、子育ての楽しい思い出になりました。
『あの犬が好き』は、子どもを信じる大人がいることがどんなに大切かを教えてくれます。大好きな1冊です。
Q 本選びのポイントや、はじめての本選びに困っている読者へ向けてメッセージをお願いします。
私からは、0・1・2歳向けの絵本の選びかたをご紹介します。赤ちゃんが大好きな遊びNo.1は「いない、いないばあ」ですね。絵本選びのときも、いないいないばあ遊びのように2場面で完結するものはとてもよろこんでくれます。ためしに「いないいないばあ」と言いながらめくってみると分かりやすいと思います。
オノマトペも大好きです。オノマトペに応じて体を動かす要素もあれば、スキンシップしながら絵本を楽しめます。
最後に、たべものが出てくる絵本。やはり、食べ物は命をつなぐ大切なものなので、赤ちゃんにも大人気。食べまねをしながらおいしいお顔で読んであげてください。赤ちゃんが自分から手を伸ばしてくるようなら、大成功!! きっとお気に入りの1冊になったはずです。
Q 近所にあるおすすめのお店やスポットを教えてください。
お店からは少し距離がありますが、私が高知市で一番おすすめのスポットは、五台山にある「カフェパノラマ」。かつての五台山ロープウェイの展望台をリニューアルしたカフェです。南には太平洋、よさこい節にもでてくる浦戸湾、西は高知市民の憩いの川、龍馬も泳いだ鏡川、そして高知城、北は四国山地につながる北山と、高知が一度に見渡せます。時間も忘れて本を読むも良し。1階ではヴィンテージ絵本の販売もしています。
また、カフェの先には、四国八十八カ所の札所の竹林寺、牧野富太郎記念館、植物園などもあり、1日ゆっくりと過ごせます。
ありがとうございました!
えほんの店 コッコ・サン
創業 | 1999年1月 |
住所 |
〒780-0983 高知県高知市中久万56−5
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TEL | 088-825-1546 |
定休日 | 毎週木曜日 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
アクセス | JR入明駅から徒歩10分 |
ホームページ | http://www.coccosun.com/ |
SNSアカウント | − |
ブッククラブ※ | − |
通信販売(配送手配) | ◯ |
おむつ替えスペース | − |
授乳スペース | − |
ベビーカーでの入店 | − |
駐車場 | 2台 |
松山店 | 〒790-0012 愛媛県松山市湊町4丁目9-11 TEL 089-968-1550 営業時間 10:30~18:30 定休日 火曜・水曜 |
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