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絵本&読み物案内

突然現れたへんてこな生きもの。名前は「まるぼ」!? ことば遊びが楽しい『へんてこもりにいこうよ』から始まる、「へんてこもりのはなし」シリーズ

2018.04.09

みなさんの幼稚園・保育園や学校の近くに、公園や小さな森はあるでしょうか。放課後や休み時間、そういう場所で遊ぶのって、ちょっとした冒険のようで楽しいですよね。そんな身近な遊び場で、ある日いつもとちがうことが起こったら……!?
きょうは、へんてこなことばかり起こる森が舞台の、『へんてこもりにいこうよ』から始まる「へんてこもりのはなし」シリーズ(たかどのほうこ 作・絵)をご紹介します!
 
 

仲良し4人は、休み時間に「ヘンテ・コスタのもり」へ

 そらいろようちえんに通う、アキオ、ケケコ、ブンタ、ノンコの仲良し4人組は、ある日の休み時間、園のうらにある「ヘンテ・コスタのもり」、通称「へんてこもり」で遊ぶことにします。
 この日みんなは、いつもの正面の入り口からではなく、なんとなく、1本のかしわの木の横から森に入ってみることにしました

へんてこな生きもの、「まるぼ」が登場!

 森に入り、ひとしきり追いかけっこをした後に4人が始めたのは、どうぶつしりとりです。
 
アキオ「ぞう!」
ケケコ「うし!」
ブンタ「しろながすくじら!」
ノンコ「らくだ!」
アキオ「だちょう!」
ケケコ「うま!」
 
順調にすすんだしりとりですが、「ま」になって、ブンタは困ってしまいます。「ううん、ううん。ま……、まのつくもの……」しばらくうなってブンタが言ったのは、「まるぼ!」。でも、そんなどうぶつ、聞いたことがありません。みんなから「そんなどうぶつ、いないぞ!」「まるぼなんて、いないいない!」と言われたブンタは、「やっぱりいないか。ああ、負けちゃった!」と頭をかきました。
 
 ところがそのとき、ガサガサと音がして……黄色いまんまるいからだに赤いぼうしのような頭と耳の、どことなくヤカンのような、へんてこな生きものが現れました! 「まるぼなんてどうぶつ、いないだって? じゃあ、このおれさまは、だれなんだ。おれさまは まるぼだぞ。」
 
 
まるぼいわく、「ヤカン目、マルヤカン科、マルボ」が、動物学者によるまるぼの分類なのだとか……! ぎゅっとりきむと鼻からお湯が出る、なんともふしぎな(でもれっきとした)、どうぶつなのです。
 

しりとりに出てきどうぶつが現れる!? へんてこな状況に、4人はびっくり

 突然あらわれた「まるぼ」におどろくアキオたち4人は、「はやくしりとりのつづきをしてくれよ」というまるぼの後について森の奥へ。すると、そこにはなんと、みんながしりとりで言ったどうぶつたちが、前のどうぶつのしっぽを持って、列になって走っていたのでした!


 
どうやらこの森では、しりとりで口にしたどうぶつが、ほんとうに現れるようなのです。「次のどうぶつが来ない!」と退屈している彼らに促され、まるぼの「ぼ」から、アキオたちはしりとりを続けますが……?
 このへんてこなしりとり、どうなるのでしょうか。

シリーズ5冊、好評発売中! まるぼのほかにもゆかいでへんてこなどうぶつがいっぱい

 アキオたちのどうぶつしりとりによって姿を現した、まるぼ。シリーズの他の巻でも、4人はまるぼとともにへんてこな経験をすることに! ぼさこう、うるりんぞ、イタアタもち、はなつまりばく、などなど、気になるへんてこなどうぶつも次々に登場します。ぜひ読んでみてくださいね!
 

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