朱川湊人
小手鞠るい
小手鞠るい
村中李衣
竹田津 実
瀧羽麻子
富安陽子
たかどのほうこ
岡田 淳
12件
〈書評〉『シリアからきたバレリーナ』(キャサリン・ブルートン 作/尾﨑愛子 訳/平澤朋子 絵)
「この世界には、私たちの居場所はどこにも存在しないのでしょうか」シリアから隣国に逃れたある母親が、私にふと、漏らした言葉だ。これだけのことが起きているのに、なぜ世界は無関心でい続けるのか、なぜ自分たちの存在は無視され続けるのか――難民となら…
偕成社文庫100本ノック第81回(プレイバック中!)
「アンネの日記」を読んだことがあるでしょうか? 私は幼いころ愛読し、それが心に残っていて(もちろん、それから日記をつけはじめたのは言うまでもありません。)、数年前、オランダにあるアンネ・フランクの家に行ったことがあります。
今週のおすすめ
1945年8月15日、日本は終戦を迎えました。戦争の記憶を語るとき、この日は大きな節目となっています。しかし、終戦の日を境に、急に平和で安心できる世界が訪れたわけではありません。
今週のおすすめ
『ちいさいモモちゃん』などの作者・松谷みよ子さんのもとに、あるとき若い読者から、一通の手紙が届きました。「わたしのいもうとの、話を聞いてください……」。いじめにあい学校へ通えなくなった妹のことを語ったその手紙に、心をゆりうごかされた松谷さん…
今週のおすすめ
戦後70年以上がたったいま、「戦争」の体験をつたえられる方が年々少なくなっています。体験者の話をきくことができないことは「なぜ戦争が良くないのか」という質問への答えをはっきりと描けなくなることにもつながります。今日紹介する絵本は、その「なぜ…
作家が語る「わたしの新刊」
「中国残留孤児」という言葉が生まれる前に、自力で日本の家族を探し、中国からの帰国を果たした青年・城戸幹を父に持つ著者による、父の半生を描いたノンフィクションの名作『あの戦争から遠く離れて』。『じいじが迷子になっちゃった』(城戸久枝 著)はこ…
編集部だより
こんにちは、編集部の藤田隆広です。先週末は多摩川でハーフマラソンに出場。……雨でした。さて今回は7月の新刊、城戸久枝さんのノンフィクション『じいじが迷子になっちゃった あなたへと続く家族と戦争の物語』のできるまで、をご紹介します。
今週のおすすめ
8月15日は、終戦の日。そして8月6日、9日は、広島・長崎に原爆が投下された日です。毎年8月になると、多くの人が「戦争と平和」について考えます。 偕成社でも、戦争と平和をテーマにした本を多数刊行しています。きょうはその中から、それぞれちがう…
作家が語る「わたしの新刊」
アメリカの高校に通う15歳のメイは、先輩たちから、夏休みにおこなわれる公開討論会への参加を求められる。テーマは、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非について。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系人のメイのほか、アイルランド系、中国系、…
偕成社文庫100本ノック第18回(プレイバック中!)
この本は、菅野静子さんが自分の体験を自分自身で書いた本です。 菅野さんは1926年生まれ。今の10代の人の「ひいおばあさん」くらいの世代でしょうか。
2年前から一人暮らしです。書店で本を目にして、トガリネズミの愛らしいすがたに、つい買ってしまいました。主人公がとてもかわいくて、1ページ、1ページ色んなことを想像して、楽しくて、最後読み終わったとき、「そっか〜良かったね」と声が出てしまいました。ほんわかとやさしい気持ちになり幸せでした。(60代)