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絵本&読み物案内

入学&お引越しシーズンに親子で読みたい『ゆっくりにっこり』

2021.03.22

詩人の木島始さんと絵本作家の荒井良二さんによる『ゆっくりにっこり』は、家だけではない、いろんな引越しを描いた絵本。アヤメちゃんと一緒になぞなぞに答えながら、読み進めます。入学祝いのプレゼントにもおすすめです。


引越ししているのは人間だけじゃないよ! だれかわかるかな?

 『ゆっくりにっこり』は、詩人の木島始さんの「ひっこし」にかけたなぞなぞに、荒井良二さんがカラフルでかわいいイラストをつけた1冊。

いつも ひっこしを してるのは
だれかなあ?

だれかな だれかな?
そんな ひっこし あるかなあ?

 みなさん、わかりましたか? 答えは、おひさま! 

おひさまは
いつも ひっこし
ひがしから にしへ
まいにち まいにち
いつも ひっこし

ほかにも、家ごと引越しするのはだれ? お母さんのお腹に入ったまま引越しするのはだれ? と、なぞなぞが続きます。

 最初のなぞなぞをそのまま絵にしたゆかいなイラストのページをめくると……なぞなぞの答のイラストが登場します。思わず声に出して読みたくなる心地よいリズムのなぞなぞと、カラフルなイラストで、めくるのが楽しい絵本です。

アヤメちゃんが「コスモスえん」から引っ越すのは?

 アヤメちゃんももうすぐ、いま通っている「コスモスえん」から引越しするんですって。赤いランドセルを背負ってね。そう、あたらしいお友だちのいる「しょうがっこう」へ!

 お引越しをすると、大切なお友だちや、住みなれた街との別れなど、さみしい気持ちも体験しますが、地球のあちらこちらで、いろんな引越しがあることを知ったアヤメちゃんは、最後に「うーん わたしも ひっこししたくなったなあ」と思います。

 あたらしい出会いの始まりでもある引越しが、待ち遠しくなる1冊。春の出会いと別れのシーズンに、お子さんと一緒に読んでみるのはいかがでしょうか。入学のお祝いにもぴったりです。

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