人間のかわりにお掃除をしたり、力仕事をしたり……今や、生活の中でロボットが活躍する時代。そんなロボットたちがくらす町があったら、?
『おそうじロボットのキュキュ』(こもりまこと 作)の舞台は、まさにそんなロボットの町。古い型のおそうじロボット、キュキュが主人公のお話です。
キュキュは、
大きな都会の一角にある、ロボットがくらす町。そこに、ロボットたちがひと息ついて元気をつける自販機コーナー、「キングドリンク・ショップ」があります。
そこにいるのが、おそうじロボットのキュキュ。古い型で、うごくたびにキュキュ キュキュと音がするので、みんなからキュキュと呼ばれているのです。
ごみばこの役目もしています。目のところから、空き缶をいれます。
朝はやくから道のそうじをし、自販機ロボットたちをきれいにし、商品を追加して……。キュキュは毎日大忙しです。
そんなある日、つよい雨がふってきました。古いせいで雨に弱いキュキュは、けんめいに仕事をつづけますが、ついに……ゴットーン! 動かなくなってしまいました。
故障してしまったキュキュは、トラックにのせられて、どこかに運ばれていきました。キュキュは一体どうなってしまうのでしょうか? そしてキュキュのいないキング・ドリンクショップは、どうなるのでしょうか?
さまざまなロボットたちにも注目!
作者のこもりまことさんは、車をテーマに、絵本やイラストレーションなどで活躍されてきましたが、若いころからロボットにも強い関心があり、さまざまな姿形で描いてきたそうです。
その経験は本作にもいかされ、キュキュの相棒のような犬型ロボット・ションや、ハチと人の中間のような姿のロボット・ビーなど、見るもユニークなロボットたちがたくさん登場します。自販機の前を行き来するロボットたちを、じっくり観察するのもおもしろいですよ!
ロボットたちのくらしを、ぜひのぞいてみてくださいね。